水耕栽培のススメ【なるべく手間がかからないように】

家庭菜園のススメ

水耕栽培を5年程やっています。本を読んだりネットで調べたりしながら試行錯誤してきて、やっと出来てきたかなと思います。私のモットーは仕事がある平日は手がかからないようにすることです。
サラリーマンでもできる水耕栽培について概要を紹介します。

この記事で分かること
水耕栽培のメリットデメリットについて

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水耕栽培とは

水耕栽培説明に入る前に家庭菜園のススメについて紹介します。
うちにはちょっとした庭がありますので、家を購入してからすぐ畳二畳くらいの芝生を剥がしてブロックで囲い畑を作りました。そこでちょっとした野菜を育てています。

家庭菜園のススメ

家庭菜園のススメとありますが、やってみて分かったのですが家庭菜園は肥料やらなんやらでコストがけっこうかかります。コスパで言ったらはっきり言って買ってきたほうが安いです。
それでも家庭菜園をやるメリットとしては…

  1. 採れたて野菜を食べることができる
  2. 完熟野菜を食べることができる
  3. ちょこちょこ料理に使う薬味をすぐ手に入れることができる
  4. 子どもに対する食育になる

だと思います。

1.採れたて野菜や果物を食べることができる

野菜の中には収穫してからどんどん味が落ちていくものがあります。例えばえんどう豆(グリーンピース)です。お店では鞘から外された状態で売っておりますが、実はもう味が落ちてきています。
初めて庭の畑でえんどう豆を育てた時のことです。採れたてをすぐに塩茹でして食べたらその味に感動しました。それまで食べていたグリーンピースと呼ばれるものとはまったく違いました。
あまりグリーンピースが好きではなかった子供たちも貪るように食べていました。
じゃがいもも採れたてはみずみずしくて美味しいですね。しかも育てるのも簡単です。

サニーレタスやリーフレタス、きゅうりも採れたてはみずみずしくて美味しいです。

家庭菜園一押しのえんどう豆
サニーレタスなどのリーフレタス系は良く育つ

2.完熟モノを食べることができる

完熟すると痛みやすい野菜、果物は早めに収穫されてしまいますが、家庭菜園のいいところは完熟するまで収穫を待てるところです。
完熟で美味しいのはやはりいちごですね。へたのところまで赤くなったいちごは柔らかくて甘くて美味しいです。
完熟トマトも非常に美味しいです。トマトはスーパーでもけっこう高いので、家庭菜園で作るとコスパのいい野菜ではないかと思います。

3.ちょこちょこ料理に使う薬味をすぐ手に入れることができる

スーパーで売ってはいるけれど、一度に大量に使わないので買うのが躊躇われる薬味野菜などです。
例えばシソの葉やパセリ、バジル、三つ葉などのハーブ系です。庭で必要な時にちょこっと採って使うと料理の幅が広がります。
特にバジルは冷凍ピザを焼いた後にのせたり、サラダに入れたりといろいろ使い勝手がいいのでおススメです。一株買って畑の隅に植えておけばOKです。

家庭菜園での問題

いいことづくめのような家庭菜園ですが、もう10年以上庭の畑で野菜を育ててきましたが、うまくいかないことも多いです。
毎日しっかり世話ができればだいぶ防げるかもしれないのですが、仕事が忙しいと平日はなかなか対応できません。
家庭菜園での問題をいくつか紹介します。

虫による食害

庭の畑は無農薬ということで、忙しく世話が出来ないと虫による食害が出てしまいます。
先ほどおススメしたえんどう豆はハモグリバエの幼虫による葉への被害が多いです。後は夜に土中から出てきて葉を食い漁るヨトウムシの被害が大きいです。日中は土に潜ってしまうので、見つけて駆除することがなかなか難しい虫(イモムシ)です。

にっくきヨトウムシ大きくなってくると食べられる量が半端ない

シソにはオンブバッタが付き、いちごも地面に付いてしまうと蟻やナメクジに食べられてしまいます。

雑草

春や夏はあっという間に雑草が生えます。週末にしか畑の世話が出来ないサラリーマンにはなかなか厳しいです。
しかも夏は蚊が出てきますので、草むしりもなかなか億劫になり、ついついさぼりがちになってしまいます。

連作障害

同じ場所で毎年同じ野菜を育てていると発生するのが連作障害です。うちのような小さな畑ではどうしても連作障害の影響が出てしまいます。
冬の間に腐葉土入れたり堆肥を入れたりして色々やってみたのですが、解決策は連続で作らないことくらいしか無いです。
えんどう豆等の豆科は特に影響大きいです。途中から成長が悪くなり、虫の食害に負けてぼろぼろになったりしてしまいます。
トマトやきゅうりも成長悪くなったりしてしまいました。

家庭菜園の問題解決、水耕栽培

庭の畑で野菜がうまく出来なくなった時に出会ったのが水耕栽培です。字の如く土を使わずに水で育てる栽培方法です。畑栽培での問題点を解決することができ、土がいらないのでどこでも育てることができます。
土でもプランターですることができますが、その後の土の処理に困ってしまいますが水耕栽培なら水を捨てればOKです。

土から上がってくるヨトウムシも出ませんし、雑草も生えません。連作障害も関係なしです。

うちでは毎年きゅうりとトマトを水耕栽培で作っています。夏の日差しが強い窓の前の犬走の上で水耕栽培やっています。ネットを張ればどんどん成長していき緑のカーテン代わりになります。

水耕栽培のやり方

水耕栽培は専用の肥料を混ぜた水をボックス等に満たし、土をしっかり洗い流した苗の根が水に浸かるように設置します。
苗は水から肥料を得て、日差しを受けて成長します。
やることは基本は減った肥料水を足すことだけです。

水にエアーを入れると成長が早くなります。魚飼育で余っているエアーポンプを使いエアーを送ります。

RV-BOX1個+エアレーションの水耕栽培
水補給回数を減らした2連結水耕栽培システム

水耕栽培には専用の肥料 協和ハイポニカ

水耕栽培用の肥料は専用のものを使います。
協和ハイポニカが一番手に入りやすく使いやすいのではないかと思います。
ホームセンターではあまり見たことがないので、ネット通販で購入するのがおススメです。
ハイポニカはA液、B液の2種類に別れており、使う直前に500倍に希釈します。

2L10L40L
ハイポニカA4cc20cc80cc
ハイポニカB4cc20cc80cc
2L10L40L
希釈早見表

100円ショップで100cc測れる計量カップを買っておきましょう。

水耕栽培おすすめ野菜

水耕栽培は基本どんな野菜もできるようですが、私はもっぱらきゅうりとミニトマトを作っています。
一つの苗から長期間収穫できるからです。
それぞれ苗を1本ずつ買ってきて、同じBOXで水耕栽培で育ててます。
うまくいけばトマトは半年くらい収穫できます。

水耕栽培の問題点

水耕栽培もいくつか問題点があります。
まずは大量に肥料水を消費することです。
夏に苗が大きくなってくると水の消費が激しくなり、5日間くらいで40Lくらい無くなります。
小さい容器で水耕栽培を始めると、毎日ハイポニカを測って入れた肥料入りの水を供給しなければなりません。これは結構大変な作業です。毎日肥料水を継ぎ足せば良いわけなんですが、私はできないので、週末まで持つように、大きめの水循環システムを導入しています。

また肥料水の水は塩素を飛ばした水が必要です。ある程度根が古くなってくると、水道水に含まれる塩素によって根にダメージがあるみたいで、成長に影響が出てきます。
なので、水道水を一晩汲み置きして塩素を飛ばした水を使います。

塩素を飛ばした大量の水の確保には雨水タンク

水道水を一晩汲み置きして塩素を飛ばした水といっても、数十Lもの水を確保するには10Lバケツが数個必要になってきます。汲み置きしておく場所も必要になり、ちょっと大変です。
そこで私は災害時の水の確保も考慮にいれ、雨水タンクを導入しました。
250L貯められるコダマ樹脂 のホームダム250Lというものです。

250Lもあるとまず使い切ることはないです。非常に重宝しています。
導入記事は今度書きます。

強い光が必要

水耕栽培は場所を選ばないということで、屋内でもいろいろ試してみました。
庭だと虫の食害にあう葉物野菜をメインにやってみたのですが、南向きで良く陽が当たる場所が我が家には無く、成長がいまいちでした。
植物用ライト等も試してみたのですが、あまりうまくいっていないので試行錯誤中です。

屋外での水耕栽培は問題ないですので、やはり太陽の光は作物には偉大であることがわかりました。

まとめ

SON
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我が家でやっている水耕栽培による野菜の栽培について概要を紹介しました。これから肥料水供給のスパンを長くした水耕栽培システムや雨水タンクの設置等を順番に記事にしていこうと思います。

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