水耕栽培2023年度式システム【アイリスオーヤマのRV BOX 1150Dでポット数増加】

家庭菜園のススメ

オーバーフロー式の水耕栽培システムをまた更新しました。
2022年式は連結して栽培場所を増やしましたが、連結部から水漏れが発生してしまいました。
そこで2023年式は横長のRVボックスにして連結無しで5か所で栽培できるように改良します。

この記事で分かること
RVボックスを活用したオーバーフロー式の水耕栽培システムについて

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水耕栽培について

水耕栽培を2017年から始めており、今年でもう6年目になります。
小さな畑もあるのですが、土に比べて安定して作物を育てられています。

今までの水耕栽培システム

最初は100円ショップで大きめのごみ箱を買ってきて、発泡スチロールの蓋にスポンジをはめて苗を固定する方式でやってました。
手軽に始められたのですが、ごみ箱があまり大きく無いので成長してくると頻繁に溶液を追加しなくてはなりませんでしたし、蓋が軽いので強風が吹くたびに蓋がはずれてしまいました。

これではいかんということで、次の年は庭の片隅で眠っていたRV-BOX(ふたが固定できるタイプ)を使って栽培をしました。苗の固定には一番小さい素焼きの植木鉢にスポンジを入れて固定しました。
溶液もたっぷり入ります。
この時からエアレーションを行なっています。
二か所同時に栽培できました。

40Lくらい容量あるのですが、トマトやきゅうりの苗が大きく育ってくると溶液の消費は激しく、二日に一度8Lの足し水&肥料を与えなくてはならなく大変でした。
また、溶液が減ってくると水位が下がってくるので、あまり放置すると水面から根が出てきてあまりよろしくない状況になります。

というように、年々水耕栽培のシステムを改良し、一度に育てられる苗の数も増やしていきました。
2022年式はオーバーフロー式にRVボックス2個連結して4か所から育てられるようにしました。

2023年度式

2022年式はシーズン終盤に連結部から水漏れ発生。水漏れ防止のためのOリングが切れていたことが原因でした。
また貯水タンク側で使っていたボックスを栽培側に再利用したため不要な穴が残り、水面下になったことからその穴をふさぐために100均で買ったアルミテープを使っていたのですが、これが剝がれだしてそこから水漏れ。
というように水漏れが連発して失敗に終わりました。

ということで2023年は栽培側RVボックスを新調することにしました。横に長いRVボックスを探し、目標は栽培ポッド5か所設置です。

材料一覧

2023年式の水耕栽培システムで必要なものはこちらです。

用意するもの(前のシステム流用部品もあり)
・アイリスオーヤマのRV BOX 1150D 1個
・ボックスを設置する台
・水ポンプ Rio +1100
・エアーポンプ(ホース、逆止弁、エアーストーン)
・TS継手 バルブ用ソケット(A形) TS-VS-13 2個
・TS継手 水栓エルボ TSWL13 2個
・塩ビパイプ φ13mm 100mmほど
・塩ビパイプ用接着剤
・パッキン 30X22 4個
・ホース 内径18mm 長さ1mくらい
・スリット鉢 プラ鉢 9cm 5個
・スポンジ
・60cmワイド水槽

アイリスオーヤマのRV BOX 1150D

2023年式の大きな変更点がこのアイリスオーヤマのRV BOX 1150Dです。
深さも30cmくらいと深すぎず、幅が115cmと長大です。
ステンレス製の台座にギリギリ乗るサイズです。
これなら目標の栽培ポッド5か所設置できそうです。

このRVボックスはなかなかマニアックらしく、近くのホームセンターではどこにも置いておりませんでした。なのでネットで購入しました。

内径22㎜のパッキンを用意

内径が22㎜のユニオンパッキンを4個用意します。
前は内径20㎜のOリングを使ったのですが、TS継手 バルブ用ソケット(A形 TS-VS-13)にはきつくて内側から外側に伸ばされる状態だったため2年使ったらだめになり、裂けて水漏れが発生してしまいました。

プラ鉢9㎝

2022年式では素焼きの植木鉢を使っていたのですが、底の穴が小さく、トマトの茎が大きくなるとこの穴に食い込むくらいに大きくなります。
なので加工がしやすいプラ鉢に変更しました。

その他の材料は前の記事を参考にしてください。

2023年式システム製作の記録

ではさっそく作っていきます。

アイリスオーヤマのRV BOX 1150Dに穴を開ける

アイリスオーヤマのRV BOX 1150Dに22mmの穴を開けます。
残念ながら20mmのドリルしかないので、やすりで穴を広げてTS継手 バルブ用ソケット(A形 TS-VS-13)が入るまで加工します。

ホース接続

TS継手 バルブ用ソケット(A形 TS-VS-13)に内径が22㎜のユニオンパッキンをはめ、ボックス内側から外へ向けて差し込みます。
また外側からもBOXを挟む形でユニオンパッキンをはめ、TS継手 水栓エルボ TSWL13で固定します。
水栓エルボ に塩ビパイプをはめ、ホースを接続します。
内径22mmの樹脂かステンレスのワッシャーがあればもっとしっかりユニオンパッキンを固定できるのだが、見つからなかったので仕方がありません。
これをボックスの左右に付けます。

排水側には根がつまらないようにかごを加工します、少し目が粗いので鉢底ネットも付けて設置しました。
水耕栽培では根がすごく広がり、これが水流にのって排水口に流れつまりやすくなります。
排水側はもうワンランク太い径で作ることをオススメします。
私は面倒だったので、同じ径で作ってしまいましたが。

蓋に穴を開け、プラ鉢を固定する

プラ鉢に合った穴を開けます。水面の高さを考慮し、プラ鉢がちょうどいい高さになるように検討した結果、80mmの穴にしました。
水槽立ち上げ時に購入した“自由錐“で開けていきます。
RV BOX 1150Dは蓋の強度のため裏側にリブが立っていますので、リブ部は裏からニッパーやカッター等を使い切断します。この作業が一番大変でした。

蓋の裏からプラ鉢の底が5cmくらいになります。
プラ鉢の底くらいに水面がくるとベストな高さかと思います。

千鳥状にして目標の5か所に穴を開け、プラ鉢を設置できるようにしました。

水中ポンプからのホースを右側に接続し、左側からオーバーフローした水が下の貯水槽に流れ込みます。オーバーフロー方式で水に酸素を取り込めるのですが、一応エアレーションもしています。
オーバーフロー式なので、溶液が減ってきても上の栽培側の水位はいつも同じになります。

2023年水耕栽培スタート

えんどう豆をプラ鉢にセットする

豆から育てたエンドウ豆が伸びてきたので2023年式水耕栽培を始めることにします。
8か所に3粒づつ蒔いたのですが、なぜか発芽に偏りが。。

プラ鉢の底に穴を開け、根が出るようにします。

水につけて、苗の砂をしっかり落とします。スポンジに切り込みを入れ、苗を挟みプラ鉢に入れます。
写真ではスポンジの固い面が付いていますが、やはり固いので後でカッターで切り落としています。茎の成長に悪影響与えると思われますので。

プラ鉢の底から根が出るようにします。

水を入れて水流を調整する

水を入れていきます。私は250Lの雨水が貯められる雨水タンクを設置していますので、その水を使います。

100L入る水槽に80Lくらい入れて、揚水ポンプの電源を入れます。
勢いよく水がボックスに供給されていきます。
Rio +1100ではちょっと勢いありすぎたので、バルブを調整して少し水量を落としました。

ちなみにこのRV BOX 1150Dですが、満水になると中央部を中心に水圧で広がってしまいます。
蓋を閉めることで形状維持できますので、蓋無しでの水耕栽培には向いていないですね。

オーバーフローした水が排水側ホースを通して落ち始めたところで見てみると、水槽の水位はけっこう下まで下がっています。ということでこの水耕栽培システムの総水量は160Lくらいありました。
栄養剤のハイポニカを入れます。80Lで160㏄なので、320㏄ずつ投入します。

水を足してセッティング完了です。雨の中カッパを着て作業していましたので、写真も曇っています。

貯水タンクの水槽内はこんな感じです。揚水ポンプとブクブク。

貯水タンクは水槽流用なため透明ですので、自動車用の遮光シートを設置してなるべく光を遮ってコケの発生を抑えます。透明だと水位が分かりやすくていいんですけどね。

耐久性は?

この2023年式ですが、排水詰まりがあり改良しました。
秋ごろにボックスの横から水が垂れているのを発見。どうも排水が詰まってしまったようです。

排水側を見ると根が詰まっていますね。ネットで根をふさいでいたのですが、配管にまで達していました。配管も少し狭かったようです。

配管改良

一回り大きな配管に変更しました。

接続するホースは薄いタイプ(安い)にしてみました。

穴は超音波カッターで広げました。

平パッキン 2枚入 43.5×35×3を挟んで配管を設置します。

ホースを接続して完成。あとは水を流してみて水漏れしていないか確認。

これで根詰まりも抑えられるはずです。

まとめ

SON
SON

RV BOX 1150Dを活用した2023年式水耕栽培システムを紹介しました。
耐久性含め現在進行形ですので、いろいろ追記していきたいと思います。

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