水耕栽培を始めてから大量の汲み置き水が必要になったため、前から気になっていた雨水タンクを購入、設置しました。250Lも溜められる”ホームダム”という製品を庭に設置し活用しています。水耕栽培だけではなく、畑や芝生の水やりにも活躍しています。
雨水タンクについて
屋根に降った雨水は雨樋を通って地上に誘導されて雨水桝に入り、地中に浸透されていきますが、その雨樋の水を集めて溜め、水か必要な時に再利用するのが雨水タンクです。
雨水タンク購入の動機
私は一軒家に住み始めてからずっと雨水タンク、気になっていました。
庭畑への水やりや、災害時の断水の時などにいろいろ使えそうですが、大きいものなので躊躇しているうちに10年経っていました。
今回購入したきっかけは、主には水耕栽培に使う水の確保です。水耕栽培の水は直接の水道水ですと、古い”根”を痛めるので、一晩汲み置きし塩素を飛ばす必要があるます。
水耕栽培のシステムを拡張し水供給タイミングを減らしたので、水補給時には7Lバケツだと3個くらいの汲み置きが必要となり、これはかなり面倒くさいことになります。
また、台風被害も増してきて断水リスク(断水時の給水車の到達時間は阪神淡路大震災で最大3日後、東日本大震災は最大4日後だったそうです)が以前より上がってきたこともあり、雨水タンクを購入しました。
補助金も出るところもあり
雨水タンクはリスク対応にも効果があるので補助金が出る市や町も多いようです。
所沢市も昔は1万円程出てたのですが、私が雨水タンクを購入したときには無くなっていました。非常に残念。
250L貯められるコダマ樹脂 ホームダム250L
さて、雨水タンクですがいろいろあるのでおおいに迷いました。
まずは溜められる水量。小型のは100Lくらいからあり、大きいのは300Lクラスもあります。
100Lでも十分な気がしましたが、雨が降って溜まるまでは水は減るだけなので、水耕栽培で大量の水を使うには200Lは欲しいところ。
形状は敷地も広くないのでなるべく薄型が良い。もちろんお値段お安いのがいい、ということで探して決めたのが、250L貯められるコダマ樹脂 ホームダム250Lでした。色は緑とグレーがありましたが、なるべく目立たない色のグレーにしました。
家の雨樋は40㎜の角ドイだったので、角丸40mmアダプターも追加で購入しました。
エアコン室外機の上に設置
さて問題の設置です。設置場所は雨樋のそばに置かなくてはなりません。せっかくなので水耕栽培のボックスの近くに置きたい。ということで、エアコン室外機の上に置くことにしました。
エアコン室外機にはアルミ製の白い室外機カバーを置いていました。これは耐荷重20kgなのでとてもじゃないがホームダムの重量(最低でも250kg)は支えられません。ということで、別の台を用意します。
ホームセンターでいろいろ探した結果、”シェルフ1枚の耐荷重は、驚異の250kg!クリアコーティングを施したサビに強いスチールラック”といううたい文句に惹かれてLuminousのスチールラックにしました。250kgの耐荷重ならぎりぎりなはずです。でもホームダムの本体質量が20kgだから、満水時にはすこしオーバーかな。。。
ブロックを下に敷き、下面もワイヤーバーを入れて足が開かないように強度一番で部品選定。
エアコンの室外機をうまく逃がします。
ブロックの位置は何度も水平器を使って水平を出して設置しました。
一番上面のシェルフの上にホームダムを設置しました。
高さをかせぐメリット
安定感でいうと、地面に設置したほうがいいのですがうちでは室外機の上しかスペースが無かったので地面から高い位置に設置となりましたが、”高さ”があることのメリットもあります。
それは水量(水圧)です。
ホームダムの構造上、蛇口のある面が水を取り出せる最下面になります。
(その下にも水は溜まるのですが、本体の安定感の為と汚れを下にためるためだと思います)
ポンプで加圧している水道とは違い、水圧はこの最下面の高さが影響しますので、高い程水圧が出るということになります。
隣の水耕栽培のボックスはこの蛇口面より上になるのですが、あまり差がないのでしっかりとした水量の水を供給できています。
デメリットとしては高い分転倒時のダメージが大きいので、しっかり転倒防止対応をする必要があります。
ホームダム裏面に取り付け部があるので、壁面にステンレス製のアイプレートを取り付け、金属ワイヤーで転倒防止を行います。
雨樋との接続
ホームダムを設置したら、雨樋からの配管をします。
付属の説明書に従ってホームダムへの入水口(反対側も選べます)の高さからの位置を計って、雨樋にテープを貼って位置を設定します。
ここを適当にすると満水にならなかったり、逆にホームダム上部からあふれたりするそうです。
その後は思い切ってパイプソーで雨樋を切断します。
アダプターを挟んで集水器を雨樋に接続します。
付属のパイプの長さを合わせて切断し、固定バンドで固定します。
これで設置完了です。置く場所が決まっていれば大人一人で1時間もあれば設置できると思います。
雨水タンクの効果
さっそく雨が降った後覗いてみました。半日でざーっと降った感じでは家の場合は7,8割溜まっていました。数日降ったあとに覗いてみると目論見通り満水になっていました。
水耕栽培の養液に
ホームダムに溜まった水を水耕栽培のボックスに入れます。
蛇口から高い上側のボックスにもなかなかの水量で水を供給できました。
これでいつでも数十Lの塩素が抜けた水を供給することができます。
災害の備えに【飲料水に?】
災害時の備えとして、飲料水は備蓄しているものの断水が長引いて備蓄水が亡くなった時はこれに頼らざるを得なくなります。
雨水タンクの水を確認してみるとけっこう透明です。
最近は浄水器も安く手に入りやすくなっていますので、1個買って備蓄しておくのもいいかもしれません。
ホームダム掃除
1年ほど経って、ホームダムの底の方に砂が溜まっていたので掃除をしてみました。
まず蛇口から水を抜きます。200L近い水量はけっこうな量があります。
抜いた後の中の状態が下の画像。内面はきれいです。
最後は横のバルブを開ければすべての水を抜くことができます。
あとはシャワーでざっと汚れを流し落とせばきれいになります。
日よけ
せっかく設置したので長い期間使いたいところ。樹脂は直射日光による劣化が心配ですので(特に蛇口の黒色系はあぶない)、余っていた日除けシートを被せました。見た目はイマイチですが。。
まとめ
250Lの雨水タンクホームダムを設置して一夏使いましたが、私の使い方で水が無くなってしまうことはありませんでした。水漏れ等もなく快適に使っています。雨水タンクを置けるスペースがある方はおススメします。
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