海水水槽の照明に使用しているLEDが点灯しなくなってしまいました。同じメーカーのものは見つからなかったので、急ぎ別のLEDを購入しましたがLEDの配色が違うため水槽内の雰囲気が変わりました。
前に買ったのも思い出しながら水槽用(サンゴ向け)LEDの紹介と、使用しているLEDチップの配色による見え方について検証してみました。
我が家の海水水槽の照明用LEDの選択について
我が家では海水水槽の照明は全てLEDで、左側のLEDが水槽用(サンゴ向け)LEDにしています。
水槽の左右で少し色目が異なっています。
今回は 水槽用LED が故障しました。実は 水槽用LEDを使い始めてから壊れたのは2個目となります。
一方、右側のLEDは普通の一般照明用のLEDです。こちらは壊れませんね。水槽用LEDは耐久性が少し低いのかもしれません。
一般照明用のLED の色は昼光色にしていますので、両方点灯すると左側が少し青っぽく、右側が白っぽい配色となっています。
朝、夕を想定し、 少し暗めの水槽用LED を先に1時間点け、その後昼光色のLEDも点灯し昼を表現。
で消灯1時間前に昼光色のLEDを消灯し、水槽用LEDのみ1時間点灯するようプログラムで点灯しています。
ねぐらに寝袋を作るため寝るのに時間がかかるホンソメワケベラなんかは、昼光色LEDが消灯すると泳ぐのをやめねぐらに移動します。
今回購入したLEDについての紹介
我が家では照明にはカミハタボルテスの灯体を使っていますので、26口金のLED灯をまた購入しました。
ネットで探し、ビームテック製の20Wタイプにしました。
LED 水槽 アクアリウムライト E26 水槽ライト 20W LDR20AQ-W38 ビームテック
【仕様】
- 口金:E26
- 電源:AC85-265V(50/60Hz)
- 角度:狭角30°
- 消費電力:20W
- 灯体色:黒
- サイズ:φ125x130mm
- 重量:410g
- 調光器非対応
- 1年間製品保証
- 定格寿命40,000時間以上
使用LED
- 5x白 (14000K)
- 5×440-445nm 青
- 5×460-465nm 青
- 1×520-525nm 緑
- 1×660-665nm 赤
- 1x1390nm UV
本体はアルミ製のヒートシンクがブラックアルマイト塗装されています。黒色の方が熱伝導が良い(この場合は本体の熱を大気中に放出)と聞いたことがあります。
ソケットにはめ、100Vをかければ普通に点灯します。カミハタのボルテスの灯体にも干渉等はありませんでした。
照らされたときの水槽の見え方ですが、青というよりも青白く、少し紫がかってるという印象です。
UV灯の影響で、ハタゴイソギンチャクの中心部の触手や、今では唯一残ったサンゴのボタンポリプの中央部は蛍光グリーンに光ってきれいです。
また白色も強調されるので、カクレクマノミの白いラインやホンソメワケベラの白い体も綺麗に見えます。
写真だときれいに撮れないので残念です。
ちなみに部屋や水槽の照明を落として真っ暗にし、ブラックライトを当てるとイソギンチャクやサンゴが蛍光色を発してすごくきれいです。なぜブラックライトで光るのかはよく分かっていないそうです。
ただ、写真で撮ると肉眼よりも紫が強くなった画像になってしまうこともあり、綺麗に撮れないときがあります。実際は綺麗に見えるんですけどね、
水槽用LED比較
水槽用(サンゴ向け)LEDを買ったのは今回3個目。メーカーも色味も違いました。
今回のビームテックを買う前に壊れたのはクリスタルエリートのマリンブルーというLED。マリンブルーという商品名だけあってかなり青が強いLEDでした。
形状は似たような感じで、冷却のヒートシンクが付いておりこちらはアルミのそのままの色。
使用LEDの方は色はもちろん、使用LEDのチップ数も異なっていました。
全体の消費電力は両方20Wだったので、LEDチップ1個当たりの消費電力が下がったのかもしれません。
色についての見え方について
今まで購入した水槽用LED球3個を比較しました。
2015年頃に購入した最初の水槽用LEDは、当時の淡水熱帯魚水槽用でネオンテトラの青を綺麗に光らせたかったので購入。海水水槽立ち上げ時にもそのまま使用したものです。
使用LEDチップや消費電力、見え方等比較してみました。
どうしても時期がずれているので、同じ対象を照らした写真はないので同じ条件ではありませんので悪しからず。
3個とも60cm水槽では単独では少し暗いので、2個以上必要だと思います。
LDR20AQ-W38 ビームテック | クリスタルエリート20 マリンブルー | メーカー不詳 | |
LED 色数 | 白5青10緑1赤1紫外線UV1 | 白1緑1シアン2青4濃青4 | 白4青4紫外線UV4 |
LED チップ総数 | 18個 | 12個 | 12個 |
消費電力 | 20W | 20W | 24W |
購入時期 | 2021年 | 2018年 | 2015年 |
白4青4紫外線UV4
最初に購入したのは白と青が4個ずつのLED。今までの白い照明に比べかなり青くなった印象があります。またUVも4個ありましたので、海水水槽にした時にはセンジュイソギンチャクの触手の先端の蛍光グリーンを綺麗にみることができました。
このLEDは3年経過したくらいに、LEDが点滅しだし、その後点かなくなってしまいました。
白1緑1シアン2青4濃青4
次は“青い“という謳い文句のLED。届いて点けてみた時は“青すぎた“と思いました。
青系8個に対し白が1なので、下のような感じです。
ちょっと深い海の感じが出るのですが、陽射しが必要なイソギンチャクの環境とはちょっと雰囲気が違うかなと。しかもUV LEDがないのでセンジュイソギンチャクの蛍光グリーンが見にくくなってしまいました。
安くはないのでそのまま使用。
これも3年くらい使用したら、点滅しだしたので壊れてしまいました。
白5青10緑1赤1紫外線UV1
今回はUVLEDチップが入っているLEDを選びました。
青が10個ある割には白5個の光が強いようで、前の青いLEDに比べたら白っぽい感じです。
これも3年くらいで壊れてしまうのか!?
水槽用LED と一般照明用のLED比較
うちでは水槽用LEDと一般照明用の昼光色LEDを使っていますが、片方ずつ消して見え方を比較しました。
① まずは昼光色LEDのみ。非常に明るく生体も見やすくていいのですが、海中の雰囲気が出ません。真ん中のハタゴイソギンチャクも薄茶色に見えるだけです。
② 次に水槽用LEDのみ。青と紫で海の中の雰囲気が出ると思います。
でも暗い。照明直下から離れると生物もちょっと観察しにくいかも。イソギンチャクの光合成もちょっと苦しいかもしれません。
③ 二つのLEDを同時に点灯。水槽内は明るいものの水槽用LEDの色も残って浅瀬の海中の感じがでていい感じだと個人的には思います。
このように、同じ色をそろえるだけではなく、違う色を混ぜても面白いんじゃないかなと思います。
右側も水槽用LEDに変更 ’22/6追記
水槽用LED と一般照明用のLED併用使用がいいと偉そうに書いていましたが、ハタゴイソギンチャクがほぼ中央部で動かなくなったので、右側のライブロックのところにサンゴを置きたくなりました。
オーバーフロー式に変えたこともあり。
ということで、さっそく水槽用LEDを購入!
ビームテックの20Wはちょっと暗めなので、54Wタイプを購入。
■仕様 【QL-14BK】
本体サイズ : 直径12.5×奥行12cm(約)
口金サイズ:E26
照射レンズ角度:60°
ブルー 460nm×8
ホワイト 14000k×6
UV 395nm×2
レッド 630nm×1
グリーン 520nm×1
18チップ×3W=54W
”メーカー品ではない為、取り扱いについてのサポートはできません”という記載と、取説もなくよれた段ボールに入ってきたので中国メーカーのものかと。
ボルテスの灯体からPanasonicの一般照明用のLEDを取り外します。さすがはPana製、故障しませんでしたね。
今回購入した54W LEDを交換
ビームテックの20Wに比べると口金からの長さが短くコンパクトです。
ちなみにビームテックの20Wも見てみると、UV灯がちょっと茶色くなってます。
前のLEDもUV灯色変わってたので、あまり耐久性ないのかもしれません。
今回のLEDを点灯!やはり54Wなので明るいですね。
全点灯。真ん中のスポットが昼光色のままだが、青や紫が増した感じ。
明るさもそこそこあっていいですね。
まとめ
LED照明の“色“が変わると水槽内の様子が一変します。いろいろな色味のLEDがありますので、自分に好みのLEDが見つかるとうれしいですね。
水槽用LEDはもうちょっと耐久持ってくれるといいのですが。
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