ものすごく癒される海水水槽ですが、私が3年前に海水水槽を立ち上げた記憶をもとに、海水水槽の立ち上げ方を紹介していきます。機器が届いたらいよいよセッティングに入ります。魚を入れるのはまだまだかかります。
60㎝海水水槽セッティングする
必要機器がそろったらさっそくセッティングに入ります。
ただその前に
リフジウム水槽を設置する
今回はリフジウム水槽も設置します。
いろいろなやり方がありますが、お手軽なスドー 外掛式産卵飼育ボックス サテライトLを水槽に外掛けしてリフジウム水槽としました。
最初は海ブドウを入れてまさしくリフジウム水槽として運用したのですが、本水槽からコバルトスズメを隔離したサブ水槽+ウールマットをはさんだ物理ろ過として使用しており、いろいろ応用効くのでおススメです。
元々はエアーポンプをつないで、エアーの力で本水槽の水をサテライトの方に入れる仕組みなのですが、かなりうるさいので、テトラフィルター用交換モーターAT-30をつないでいます。
水槽のフタを自作する
水槽には付属のガラスフタが付いているのですが隙間が多いです。魚が飛び出して死ぬことは多いのでなるべく隙間を無くさないといけません。
また、水の蒸発を最小限にするためにも隙間の少ないフタが求められます。
また今回外掛けでプロテインスキマーや外掛式産卵飼育ボックス サテライトLを配置するので合わなくなってきます。
ということで無いものは作ればいいということでフタを自作しました。
材料購入と加工工具
まず材料をどうするかです。ガラスは加工が素人ではできないのでパス。すると他に透明で加工できるようなものとしてはアクリル板か塩ビ版となります。
ホームセンターで物色したところ塩ビ版が安いのでこちらにしました。
60㎝×45㎝×2㎜ 透明塩ビ板
直線の加工であれば安い塩ビカッターがあるのですが、今回は複雑な加工をしたいということで高かったのですが、超音波カッターを購入。
本多電子 超音波カッター USW-334
後は現物合わせでカットしていきます。
フタ設置
フタの加工ができたら設置します。そのままでは落ちてしまうので、フタ支えを用意します。錆ないステンレス製のプレコ ステンレスフック 6mm用 オールガラス水槽専用を7個使って設置しました。
フタが水槽上面より数ミリ下に下がりますので、フタ裏面についた海水は外へは出ません。
外付けフィルターやクーラー、殺菌灯を配管する
水槽台の設置場所を確定します。水入れたらまず動かせませんので慎重に。
次に電源タップを水槽台に引き込みます。何かあっても海水がかからない場所の設置が重要です。あと電源タップは各ON-OFFスイッチが付いているのがおススメです。
ライトスタンドを設置し、ライトを吊るして配線を水槽台内部のタイマーまで配線します。
クーラーを水槽台横に設置し、配線を水槽台内部の電源タップへ引き込みます。
ホース配管をします。
①水槽→⑤外部フィルター→⑧殺菌灯→⑦クーラー→①水槽
につなげていきます。殺菌灯は側面の透明なところが光ることでUV灯が切れていないか分かりますので、手前に向け設置します。
配管が終わったら水漏れチェックです。水道水を入れて水を回します。
私の場合は殺菌灯のところからぽたぽたと水が漏れており、調べるとOリングのつけ忘れが判明したので修正。これが海水入れた後だと大変でした。
最初は必ず真水で確認することをおススメします。
水槽内取水口にはスポンジを付けてプレフィルターとしています。小型生物等吸い込まれないような機能も兼ねています。ヒーターはカバー付きが必須です。
こういうのは隠したいのですが、隠すと海水回らなくなりよくないかなと思ってそのままにしています。水替えの時はこのスポンジも洗っています。
ライブロックを置く台座を作成する
これからリーフサンドを入れていきたいのですが、サンドの上にライブロックを直接乗せるとそこには海水が回らないのでデトリタスの温床となってしまいます。
ですので、ライブロックを置く台を用意します。
また、砂を掘る生物を入れるとあっというまにライブロック倒されてしまいます。うちはテッポウエビを入れていますが、この台のおかげでレイアウトを崩されずに済んでいます。
製品も売っていますが、かなりお高いのでこちらも自作してしまいましょう(超音波カッターもありますし)。
3㎜厚の塩ビ板とφ10㎜のアクリルパイプをホームセンターで購入。
アクリルパイプを超音波カッターで40㎜(高さ)ずつカットします。
塩ビ板には電動ドリルでφ10㎜の穴を開け、カットしたパイプを差し込みます(圧入に近い)。
これを水槽底に設置しました。どうせ隠れるので切断面はきにしない。
サンゴ砂を入れ海水を入れて機器を作動させる
サンゴ砂を入れて海水を回します。バケツに入れてよく洗って水槽に入れます。
JUN プラチナリーフサンド No.1 極細タイプ 5kg
でも足りなくて、近くのペットショップでパウダータイプ5kgを追加
しかし水を入れると濁りがひどい。洗いがたりなかったようです。一度水を捨てます。
このように失敗しないように、砂はしっかり洗いましょう。
二回目は濁りも取れたので、塩を入れます。
最初に用意したのは人工海水 レッドシーソルト 210リットル/7kgです。
よく混ぜて比重を確認します。比重計も重要なので購入しておきます。
カミハタ コンパクト海水比重計 PETIT METER プチメーター
クーラーやライトは動作させずに、外部フィルターを作動させて水を回します。
バクテリアを投入する
二日間水を回していると、水の透明度が上がってきました。外部フィルターのろ材や、リーフサンドにバクテリアを発生させるため海水魚用バクテリアを入れます。
バクテリアには特にこだわりはなく、適当なやつを。
海水の状態を把握するため、試験紙も買いました。テトラテスト 5in1 マリン試験紙(海水用)です。
海水の5つの水質を1度にチェックできるというものぐさな私にピッタリ。
検査できる水質は
- pH:測定範囲 : 7.4~9.0
- KH:炭酸水素イオンの量に対応して変化し、水のpHに関与(測定範囲 : 0~20°dH)
- Ca:海水水槽の重要な要素で、天然海水と同じ濃度(420mg/L)が理想
- NO2-:亜硝酸塩濃度。高いと魚が中毒死。(測定範囲 :0~10mg/L)
- NO3-:硝酸塩。レベルが10mg/Lになると無脊椎動物などに影響(測定範囲 : ~40mg/L)
さっそく試験。試験紙が入っているケースの色見本と比べて各レベルを確認します。
NO2- とNO3- はほぼ0。Ca とKHが高めという結果でした。
1週間くらい水を回してバクテリアが繁殖し落ち着くのを待ちます。
その間、タンパク質(餌など)をちょっと入れて、こちらを分解するバクテリアが繁殖するようにします。
子供や家族から、早く魚を入れてよ!という誘惑に負けないようにじっと待ちます。
まとめ
機器が設置され、海水も入るともう魚が入れられそうな雰囲気になってしまいますが、海水水槽はバクテリアの繁殖など飼育環境になるまで時間がかかります。
入れた魚がすぐに死んだり病気になったりするのを防ぐため、しっかり水ができるのを待ちます。
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