稼働中の60㎝ワイド水槽をオーバーフロー水槽に変更しました。生き物をそのまま移すので、なるべく短時間で、新たに濾過槽の設置等を行い、1日での水槽変更、生き物の移動を行いました。
その時の様子ややり方、失敗談等紹介していきます。
海水水槽交換【オーバーフロー化】
この記事はオーバーフロー化計画編、事前加工編に続く記事となります。
稼働中の60cmワイド水槽の中身を一旦出し、同サイズのオーバーフロー水槽を設置していきます。
電源タップ類移動
今までの外付けフィルター式の水槽では、水槽台内部に電源タップ類も入れてまとめてありました。
しかし今度のオーバーフローシステムでは水槽台内部に濾過槽が入り、密閉できない為どうしても海水ミストが水槽台内部に出て、電源タップの接点部に海水が付くのは危険だと思いましたので、電源系を水槽台の外に設置することにしました。
まずは照明のタイマーを移動します。ネジ穴位置を決めるときはマスキングテープで穴位置に印を付け、そのマスキングテープを設置するところに貼り、下穴を開けると楽に決まります。
地震による水槽からの水はねにも当たらないように少し離れた壁に設置しました。
同様にスイッチ付きの電源タップも裏にネジ穴があり固定できるタイプなので、壁に移設。
どうしてもこの辺は配線でごちゃごちゃしますね。
ちなみにアクアリウム機器用の電源タップは一個ずつスイッチが付いているタイプが使いやすいです。
海水と生物を一時避難
さて、いよいよ水槽を交換していきます。バケツ数個に加え海水を貯める用の20Lポリタンク、さらには一時避難させる生物を入れる45Lのホムセンボックスを用意。
最初にスキマーやヒーター、外付けフィルター等外します。
海水をホムセンボックスに貯めていきます。新しい水槽にも入れたいのでなるべく上澄みの綺麗な海水を入れていきます。
ある程度抜けたらまずはビニール手袋をしてハタゴイソギンチャクをライブロックごと移動します。浅めのプラスチック皿を使って海水ごと取り出しました。カクレクマノミはハタゴイソギンチャクに入ったまま移動されました。
その後はライブロックと残りの生物を移動し、ブクブクとオートヒーターを入れてホムセンボックスの蓋を閉めておきます。
続いて底砂のサンゴ砂をバケツに移動していきます。砂用シャベルが手持ちで小さいのしかなかったので、何回も掬ってはバケツに移動したので腰が痛くなってきます。大きめのシャベルを買っておけば良かった。
底砂が空気に触れたことで磯臭い香りが部屋に蔓延し、家人よりクレーム発生。
サンゴ砂は飼育海水で2、3回洗った後はバケツに海水と共に入れて置いておきます。
外部フィルター内のろ材は100円ショップで購入した洗濯ネットに移して同じく海水で洗い、海水を入れたバケツに入れておきます。
外付けフィルター内部にはまたヘドロっぽいのが溜まっていました。もう少し頻度高く掃除しておけばよかったですね。
水槽台に穴あけ
前の水槽を水槽台から移動します。とりあえずは庭に置いておきます(水耕栽培で再利用)
掃除機で水槽台の背面等、水槽があったときには掃除できなかった箇所の溜まっている埃を掃除。5、6年分かな。
続いて水槽台にオーバーフロー管が通る穴を開けます。水槽に開けた穴よりも一回り大きな穴を開けますので、80mmの穴を“自由錐“を使って開けていきます。
しっかり位置決めします。結構板厚があって固く時間がかかりました。背面のちょうど太い角材を避けれて良かった。
水槽に付属のマットもほぼ同じ位置に穴あけをしておきます。
オーバーフロー水槽設置
水槽台に穴が開きましたので、新しいオーバーフロー水槽を設置します。
新しい水槽を置くとワクワクしますね。
オーバーフロー管の穴を上から覗き込み、水槽台の穴とあっていることを念のため確認。
オーバーフロー三重感を取り付けます。ここで排水も給水もしてしまうので、コンパクトにまとまりますね。ここの部品は接着せず差し込んだだけです。
濾過槽設置
続いて水槽台内部に濾過槽の設置と配管をしていきます。この辺は現物に合わせてやっていきます。
殺菌灯は左側に持ってきたいのですが、現状では外のクーラーまでのチューブが短いく届きません。
クーラーから水槽上まで引っ張っていた長いチューブに付け替えました。
それからホムセンボックスで作製した濾過層を設置しました。
ところがここで問題発生。
ウールボックスサイズ合わず!
濾過槽を設置し、ウールボックスを置きます。オーバーフローのストレートピストルを設置するとウールボックスが深すぎる事が判明。
ピストルの給水管をつなげるところがウールボックス蓋部より下になってしまいました。
またウールボックスメンテナンス時にウールボックスを外すのも大変です。
ということで急遽ウールボックスを作り直すことにしました。
ウールボックスサイズ変更
急いでバイクにまたがりホームセンターへと向かいます。
NC11の高さだけが低いNC7というサイズのボックスを買ってきました。
近場で調達できて、さまざまなサイズがあるのがホムセンボックスの魅力です。安さも。
前回と同様にボックス底面に穴を開け配管を行います。φ30mmの穴を開け、ぎりぎりなのでTSバルブソケットを少し押し込んで入れています。
今度はウールボックスの中までストレートピストルの管が入りつつ、給水配管はウールボックスの上に来るようにレイアウト出来ました。
蓋をストレートピストルに合わせて超音波カッターで切りかきます。
ピストルのオーバーフロー管への接続は、接着ではなく差込みだけで固定しました。接着すると今回のように水槽を交換とかするときに困ると思うからです。
その代わりに、ピストルがずり落ちて外れる心配もあります。そうなっても完全に外れないようにつっかえをしておきました。
また、古い水槽で使っていた水槽マットを加工してピストル径の穴を切り抜いて設置。蓋切りかき部分からの水はね、海水蒸発を防技ます。
ウールボックスの高さが低くなったので、メッシュボックスを短くして排水管の出口のところだけに置くようにしました。
消音&水しぶき対策
ピストルから水槽内の水が落ちてくるのですが、ウールボックスの下面まで高さがあるので、落水の音が聞こえます。ボックス内への水はねも結構ありましたので、ビニール(台所にあったジップロック)を加工してみました。この対応で落水音と水はねが大幅に少なくなりました。
塩ビ管で配管
配管をしていきます。給水の配管は
Rio+1400→殺菌灯→クーラー(水槽台外)→ピストル給水部→水槽内給水
と繋げていきます。
元々のホース径が12/16mmので繋いでいましたので、それを活用します。
クーラー(水槽台外)→ピストル給水部
ピストルからの配管向きの都合から水槽台内部で折り返します。
塩ビ管は内径13mmの13A系パーツを使用します。エルボを組み合わせ、長さを合わせて塩ビ用接着剤で接着します。
クーラーからの12/16mmのホースと13Aの塩ビ管を接続するのに使用するのは、カミハタの塩ビ接続パーツ(13A用)です。このパーツは近所では売っていないので通販で購入しました。
13Aの塩ビ管と接着し、12/16mmのホースと接続します。
続いて塩ビ配管とピストルの給水部を接続します。
購入したオーバーフロー管のピストルの給水部は塩ビ管サイズ16Aなので、16Aの塩ビ管を少し切り出して接着。その後TS径違いソケット13/16Aを接着して13Aの配管と接着します。
Rio+1400→殺菌灯→クーラー
Rio+1400からの配管ですが、出口が12/16mmのホースに合わないので、一回り大きい16/22mmのホースを接続し、濾過槽外の殺菌灯入り口に接続します。
殺菌灯の出口からクーラー入り口へは既存の12/16mmホースで接続して配管類は完了。
水道水で水漏れチェック
一通り配管が終わったら洗浄も兼ねて水道水で自作配管の水漏れチェックを行います。
水槽が新品で傷も無いので、水や泡が綺麗に見えます。
水槽と濾過槽に水を貯めて、Rio+1400を作動させ水漏れがないかチェックしていきます。
様子をみていると、殺菌灯入り口部分のホース接続部から少しずつ水漏れしているのを発見。
12/16mmホースから16/22mmのホースに変更したときに接続アダプタとの取り付けが間違っていたのが原因でした。やり直しても水漏れはストップしました。
1時間くらい水を回しました。ちょっと心配だったオーバーフロー管周辺や自作配管部分からの水漏れは無く、うまくオーバーフローされた水が自作の濾過槽に落ちていっています。
濾過槽内の水位も変化しないようです。
海水を入れて始動
水漏れチェック終わりましたので、水道水を風呂水用ポンプで全部抜き、機器を設置していきます。
濾過槽の中に洗濯ネットに入った濾過材をそのまま入れ、ヒーターも設置します。ウールボックス内にはウールマットを三層くらい敷きます。
水槽内にはライブロックを置く台を設置しサンゴ砂を戻します。海水を戻しながらライブロックやハタゴイソギンチャクを戻します。
半分くらい水が足りないので、海水を作って足していきます。今回の総水量は濾過槽分が大幅に増えるので130Lくらいになるのではないでしょうか。
水が入ったら揚水ポンプ含めクーラー(ヒーター)、スキマー、水流ポンプの電源を入れて水を回していきます。ハタゴイソギンチャクの動きを見ながら水流ポンプの位置、向きを調整します。
当たり前ですが最初は水が濁っています。
今回初導入のスキマーのAQUA EXCEL EC15ですが、早速泡を上げて汚水を回収してくれています。
水温計も濾過槽内に設置。上の水槽周りがすっきりしました。
トラブルなど
やはりトラブルも発生しました。
ギンガハゼが⭐︎に
海水を入れ生物を戻してポンプを作動させた後水槽を見ると、なんとギンガハゼがハタゴイソギンチャクの中にいるではありませんか?
少しして自力で逃げてきましたが、すでに触手の毒にやられてしまったのか体はボロボロ。
泳ぎもおかしく翌日からは姿が見えなくなってしまいました。
水槽交換にびっくりして飛び込んでしまったのでしょうか。
このギンガハゼは3年6ヶ月も水槽で楽しませてくれた奴だったので非常に残念です。
濾過槽の仕切りがいきなり外れる
ホムセンボックスの濾過槽に仕切り板を接着したのですが、ホムセンボックスに水を入れるとガラス水槽と違って水圧で広がってしまい、すぐに剥がれてしまいました。
中に入る寸法の樹脂箱を別に用意して使うのがいいかなと思います。
まとめ
ほぼ一日かけて水槽の交換及びオーバーフロー水槽の立ち上げを行いました。
ギンガハゼが⭐︎になってしまったのは非常に残念でしたが、大きな水漏れ等も無くうまくいったのではないかと思います。
少し時間が経ってから、外付けフィルター式との比較をしてみようと思います。
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