オーバーフロー式に変更して調子のいい海水水槽ですが、気になっていることが一つ。濾過槽からの循環水量が少ないのではないか?ということ。循環系には濾過フィルターやスキマーはもちろん、ヒーターや殺菌灯もあるのでしっかり回したいところ。ということで揚水ポンプをRio+1400→2100に変更しました。
海水オーバーフロー水槽を立ち上げて半年経過
オーバーフロー水槽を立ち上げてから半年以上経過しましたが、特に問題もなく生物も落ちることなく順調です。水槽の中を漂う小さな浮遊物は減り、油膜も発生せず濾過フィルターではしっかり汚れが取れています。
ある時ふと思い立って、濾過槽から上がってきて水槽内に入る吐出口のところに手をやってみると、あまり水圧を感じない。
濾過槽の水位が低い時に水槽からの落下水量を見てみるとちょろちょろ落ちてくる程度です。
水は循環しているのは確かですが、思っているような水量では無いです。これでは濾過槽で綺麗になった海水がしっかり水槽にいき渡らないのではないか?と思ってきてしまいました。
この濾過槽にはスキマーやヒーターがあり、そこから揚水ポンプで殺菌灯を通りクーラーへと続いていきますので、この循環する水量が少ないとこれらの機器も効果的に作用しなくなってしまいます。
循環水量を増やす
このオーバーフロー水槽の立ち上げ時はあまり循環水量を気にしていませんでしたが、今よりは流れていたような気がします。
気になってしまったので、まずは初期の性能を取り戻すべく揚水ポンプのRio+1400の掃除をしました。
Rio+ 1400を掃除する
スキマーの汚水カップを取り外し、自作のウールボックスを取り除き濾過槽のふたを外してRio+1400を取り出します。
バラしてインペラーを取り出すと確かに汚れています。歯ブラシ等を使ってしっかり水道水で洗浄します。
元に戻して濾過槽も再セッティングしRio+1400を再稼働しました。
一番わかりやすいウールボックスからの落下水量を見てみると、洗浄前よりは少しマシになったかと思う程度で、相変わらずちょろちょろとしか流れていません。
うーん、これはRio+1400の性能が足りていないのかもしれません。少し配管も細めでクーラーも通していますので、水路の圧力損失が結構大きいのかも。
揚水ポンプを強化する
もう気になって夜も眠れなくなりましたので、なんとか対策をします。
配管を一回り太くして圧力損失を低減するのは面倒かつクーラーが太い管に対応していないので、揚水ポンプを交換することにします。
なるべく今のシステムの変更を最小限に抑えたいため、Rio+1400よりも能力の高いポンプを同じRio系からチョイスすることにします。
Rio+ 1400と2100との違い
Rio+1400の上位機種を検討しました。一つ上の1700シリーズからはサイズが一回り大きくなってしまいますが、なんとか濾過槽に入りそうです。
せっかく交換するので効果が小さいと後悔してしまいそうだったので、能力が二段階上のRio+2100にします。
最大流出量は50Hzで24L/m→32L/m、最大揚程も175cm→215cmとアップしながら流出口は同じ19mmと、接続ホースを変更する必要がありません。
心配なのは流量が一気に増えてバランスが逆に壊れないかというところでしょうか。
MODEL | サイズ (mm) | 最大流出量 (L/m) | 50Hz/60Hz 最大揚程(cm) | 50Hz/60Hz 消費電力 (W) | 50Hz/60Hz外径 <流出口> (mm) |
---|---|---|---|---|---|
Rio+ 1100 | 110×65×83 | 22.0/26.0 | 165/200 | 18.0/23.5 | 19 |
Rio+ 1400 | 110×65×83 | 24.0/28.0 | 175/215 | 19.5/26.0 | 19 |
Rio+ 1700 | 129×70×95 | 28.0/34.0 | 175/230 | 23.0/32.0 | 19 |
Rio+ 2100 | 129×70×95 | 32.0/38.0 | 215/250 | 32.0/38.5 | 19 |
Rio+ 2500 | 129×70×95 | 34.0/40.0 | 225/275 | 32.5/42.0 | 19 |
Rio+ 3100 | 143×80×109 | 48.0/52.0 | 270/260 | 56.0/64.0 | 22 |
Rio+ 2100に交換する
というわけでRio+2100を購入してしまいました。昨今の製品では珍しく周波数指定ありますので、関東在住の私は50Hz品を選択。
横に並べてみました。最大でも20mmの差なので、極端に大きくなった感はありません。
濾過砂利との仕切り板は外れてしまったので、濾過ボックス内の配置は特に問題なし。
蓋を通してホースを接続するだけです。
揚水ポンプスイッチON!水が流れ出しました。まあ当たり前なのですが。
効果検証
同じウールボックスからの落水量を比較します。
明らかに水量増加していますし、懸案であった“多すぎ“ではなく想定通りくらいの流量です。
水槽内の流量も上がりました。元々の水流ポンプは表層に向けているのですが、揚水ポンプからの水は低層をうまくかき混ぜてくれました。
濾過槽への水量が上がったので、フンなどの漂う小さなゴミが無くなるのが早くなりました。非常に海水がきれいです。
一週間経過してみて
水槽ガラス面のコケがちょっと多くなったような気がします。
流量がアップしてガラス面に当たる水量が上がったせいでしょうか。
もう少し観察してみます。
ホースを16/22㎜で統一する 2023年4月追記
オーバーフロー水槽立ち上げ時には元々のホース12/16mmを流用していましたが、少しでも圧力損失を減らすため、16/22㎜のホースに繋ぎ変えました。
またすいそうやさんでピストルだけを注文し、16A系の塩ビ管で接続し直しました。
塩ビ管とホースの接続ですが、前回はカミハタの塩ビ接続パーツを使用したのですが残念ながらディスコンということで手に入らず。
代わりにカクダイ 樹脂製ホースニップル 6497-15を使いました。
シールテープを数回巻いてTS継手水栓ソケットにねじ込めばOKです。
あとはここに16/22㎜のホースを接続し、ホースバンドで固定します。
まとめ
今回は濾過槽への循環水量を上げただけですが、順調な水槽に変化を加えるということでちょっと悩みました。ポンプも安くはないですし。
結果的にはいい流量になり、このシステムではRio+2100が最適だったと思います。
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