海水水槽交換【オーバーフロー化 事前加工編】

アクアライフのススメ

60cmワイドサイズのオーバーフロー水槽を導入することにしました。普通の水槽に自分で穴てオーバーフロー化させます。オーバーフロー菅の台座を接着することから、水槽交換1週間前に水槽加工に着手しました。またホムセンボックスを活用して濾過槽を自作しました。

この記事で分かること
ガラス水槽への穴の開け方、ホムセンボックス改造での濾過層の作製の仕方など

スポンサーリンク

オーバーフロー水槽立ち上げ準備【1週間前】

水槽交換をGW初日に決めましたので、その1週間前にオーバーフロー水槽の加工をすることにしました。水槽本体やホールソーは通販購入して届き済みです。では早速やっていきましょう。
この記事は”海水水槽交換【オーバーフロー化計画編】”の続きです。

水槽にオーバーフロー配管用の穴を開ける

我が家に届いているのはコトブキのレグラスR−600L。普通の60㎝ワイド水槽です。
こちらにオーバーフロー管取付用の穴を自分で穴を開けていきます。電動工具にガラス用のホールソーを取り付けての作業となります。

穴あけ工具

取り付けるオーバーフロー管はすいそうやさんのアクリル3重管キット(16A×50A×75A)を選択しました。
こちらを取り付けるには水槽底面に70mmの穴開けとなりますので、70mm用のホールソーを購入しました。

ガラス用70mmホールソー

歯の部分にダイヤモンドが蒸着されている、ガラスや磁器に穴を開けられるホールソーです。
ガラス用のホールソーは近場のホームセンターではあまり売っていませんので、通販で買った方が早いです。
我が家の電動インパクトはワンタッチ式なので、ドリルチャックも購入します。
私が購入したホールソーの軸は10mmでしたので、10mmの太さに対応したドリルチャックも購入します。

最初に間違えて6.5mmのタイプを買ってしまいました。Amazonでホールソーと同時購入のところにあったので、信じて買ったら合いませんでした。。

位置決めガイド

ホールソーの歯がずれないように位置決めをする道具となります。この時にしか使わないとは思いますが、やり直しはきかないのでしっかり買っておきます。

水槽底面に穴を開ける

では水槽にオーバーフロー管用の穴を開けます。
梱包されていた発泡スチロールの上に底面を上にして置きます。
開ける場所をもう一度再確認。ここで間違えたもう後戻りはできません。

位置を決め、裏側に養生テープを貼っておきます。
位置決めガイドをしっかり固定します。吸盤で固定するタイプです。

電動ドリルにホールソーを取り付け、歯先に冷却用の水をチョロチョロ流しながらいよいよ穴開けです。最初は低回転で一定に回していきます。
結構な音がするので閑静な住宅街ではちょっと気が引ける作業です。しかも私の小型のドリルではすぐに発熱して本体から異臭がしてきますので、冷却休みを取りながら行っていきます。

ガラスの削りカスが出てきますので、手にはゴム手袋、目にはセーフティグラスが必須ですね。

ファンで電動ドリルを冷却中。最近はホームセンターで電動ドリルを安くレンタルできるようなので、もう少し長時間使える電動ドリルを借りた方が良かったかもしれません。

削り始めて15分くらい経過した状態です。幅数mm削られているのが分かります。
これくらいまでいくと回転をもう少し上げて削っていきます。音がすごい。

30分くらいやったら穴が開きました。裏面の養生テープを貼っているので中のガラスが落ちることはありませんでした。結構綺麗に開きましたよ。
断面が危ないので、耐水ペーパーで断面を慣らします。

ガラス厚8mm。よくこんなの削れたなと思いますね。

バックスクリーンを貼る

穴が開いたら外での作業が必要なバックスクリーンを貼ってしまいます。
今回はもう少し明るいアクアブルー色にしてみました。
洗剤を含ませた水を霧吹きで背面にしっかり吹き付けます。

バックスククリーンの紙を剥がしてペタッと。
ゴムベラで空気を抜いて余分なところをカッターで切り取ります。
レグラスR−600Lは背面上部角に補強のためか樹脂パーツが取り付けられています。
これは取り外しできないので、バックスクリーンもその部分を避けて切り取ります。

スクリーンが貼れたら水槽をしっかり洗います。
オーバーフロー水槽は穴が開いているので、洗った水が流れ出してくれて洗いやすいです。

オーバーフロー管の台座を接着する

続いてオーバーフロー管の台座を接着します。
セメダイン キッチン配管 防水シール バスコークN 50ml 透明 HJ-148を使います。
水槽用と書いてあり、またマスキングテープまでついているので使いやすいです。

水槽をなんとか玄関内に持ち込み、また梱包時の発泡スチロールの上に優しく置きます。
はみ出し防止のためにマスキングテープを水槽に貼り、オーバーフロー管台座の裏にバスコークをしっかり塗りつけます。
水槽にしっかり押しつけます。設置面には追加でバスコークを塗ります。水漏れしないように。

マスキングテープを取って、このまま1週間乾燥させました。

濾過槽ボックスの加工

今度は濾過槽の加工です。色々な加工のしやすさと入手製の良さでホムセンのボックスを活用します。
まずメイン濾過槽としてサイズを測って探したところ見つけたのが、
NCボックス #25(外寸 W295×D443×H259mm)の透明ボックス、蓋つきです。
比較的どこのホームセンターでも売っているようです。

濾過槽に入れる予定のメイン揚水ポンプのカミハタ Rio+ 1400とプロテインスキマーのAQUA EXCEL EC15を置いてみます。ちょうど並べて置く事が出来ました。
反対側にはろ材を入れます。

濾過槽ボックスのフタを加工する

塩ダレや海水の蒸発を防ぐため、なるべく濾過槽も蓋で覆いたいと思います。
背の高いプロテインスキマーのAQUA EXCEL EC15のはみ出る部分やホースの穴、上部のウールボックスからのパイプが通る穴を蓋に開けます。

穴開け工具

穴開け用の工具です。今回は80〜95mmくらいの穴を開けていく必要がありますが、手持ちのホールソーセットでは60mmまでしかありませんので、ホームセンターに探しにいきました。
するとコンパスのように色々な径に対応できる、“自由錐“を購入しました。薄い板や樹脂板ならバッチリでした。

段ボールを使ってまずは位置と開ける大きさの確認です。
φ90mmでいけそうです。先ほどの自由錐を使って蓋に90mmの穴を開けます、
スキマー付属のチューブを通すところは超音波カッターで切り抜きます。高いけど超音波カッターは樹脂材の加工に便利です。

うまく蓋がはまりました。このスキマーはこの上に汚水カップが乗ります。メンテ時は汚水カップだけ外せば良いので、濾過槽の蓋を外す必要はありません。

ボックスの端に配線を通す用のスペースを、こちらも超音波カッターで開けます、配線が通るので切り口をやすりで滑らかにしておきます。
こちらはスキマーと揚水ポンプ、ヒーターと温度計の配線が通る予定です。

ウールボックスの加工

オーバーフロー水槽からの水が最初に入るのがこのウールボックスです。ウールマットを通すことでまずは物理濾過を行います。
濾過槽と同じシリーズのボックスを選びました。この時はNCボックス #11(外寸 W200×D349×H181mm)を選んで加工していますが、後で訳あってNCボックス#7(H111mm)に変更しています。

ウールボックスは本体側に配管を設置します。塩ビ管のネジ付きの配管を買ってきて取り付けます。

TSバルブソケットとTS給水栓用ソケットで、呼び径は25だと思います。内径31mmのパッキンも使います。

TSバルブソケットをウールボックス内部にしますので、なるべく短くします。
まずはパイプカッターで短く切断した後、超音波カッターでさらに短くカットします。

ボックス底面にφ35mmの穴をホールソーで開けます。ちょっとスカスカ気味でした。
作り直した時にはφ30mmの穴を開け、TSバルブソケットを少し押し込んで入れました。
ボックス内側とTSバルブソケットの間にパッキンを挟みます。
反対側からTS給水栓用ソケットで締め込んで固定します。

濾過槽側の蓋部に位置を決めて、φ40mmの穴を開けます。
濾過槽の上にウールボックスを置いたところはまらず!
TS給水栓用ソケットの段差を考慮に入れていませんでした。。

超音波カッターで穴を少し広げます。

無事はまりました。
上のウールボックスで物理ろ過された水がこのソケットを通して下の濾過槽に落ちます。

仕切り板を接着する

濾過槽内の仕切り板を塩ビ板で作ろうかと思いましたが、加工が大変なので滝のあるアクアテラリウムで使ったプラスチックダンボールで作製することにしました。
半透明のプラダンを寸法測定して切り出します。

水槽用バスコークを使って仕切りを濾過槽内に接着します。

メッシュ板の代わりに

製品の濾過槽では水の流れを妨げないためにメッシュ板をウールボックス下面や濾過槽の下面に敷いています。代わりに100縁ショップでメッシュのケースを買ってきて、必要な長さに超音波カッターで切り出し設置しました。安く簡単でした。

まとめ

SON
SON

オーバーフロー水槽の加工や濾過槽の加工について書いてみました。
ガラスの穴あけはちょっと大変でしたが、濾過槽は樹脂ボックスを使ったので、いろいろ加工ができました。
次は既存の水槽をこのオーバーフロー水槽に置き換えます。

コメント