海水水槽交換【オーバーフロー化計画編】

アクアライフのススメ

家の海水水槽は淡水水槽として使っていてもう10年オーバーです。水量多いので水漏れすると大変。さらにはガラス表面も淡水水槽時代にコケを落とすため手荒に硬めのスポンジでこすったこともあり傷だらけ。写真を撮ると傷が写り込んでしまいます。ということで水槽を買い替えることにしました。そのタイミングでオーバーフロー水槽を導入することにしました。

この記事で分かること
60cmワイド(45cm)サイズでのオーバーフローシステムの選択肢など

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海水水槽交換

60cmワイド(45cm)水槽+外部フィルターで海水水槽をやっています。メインのハタゴイソギンチャクもまあまあ順調です。でも水槽を交換することにしました。

水槽の寿命は?

水槽交換を検討し始めた理由としては水槽の寿命について心配になったからです。情報源によりますが水槽にも寿命があり、5~6年だとか、10年だとかの情報がありました。
ガラス水槽のガラス自体は耐久性あると思いますが、ガラスを接着して箱形にしてますので接着剤の耐久性次第なのかと。
フレームレス水槽なんて接着剤だけで内側からの水圧に耐えているわけですので。
60cmワイド水槽の水量は約100Lなので、単純には100㎏の荷重で外に常に引っ張られてるということになります。
もう10年くらい使っており、ガラス面の接着剤も一部黒くなったりしていますので、接着剤の劣化で海水が水漏れでもしたら大変です。

水槽の傷

今の水槽は最初は淡水水槽として使っていました。よく水槽内のバランスが崩れて固いコケが付いてしまい、スクレバーに出会う前は硬めのスポンジ等でこすっていたのでガラス表面が傷だらけです。
海水水槽でイソギンチャクを飼育初め、強めの照明を当て始めるとそのガラスの傷がすごく目立つようになりました。写真にも写ってしまうのでかなり残念。
また、シアノバクテリア問題が発生したとき、コケ対策として魚屋で食用の生きたサザエを買ってきて入れたことがあったのですが、歯がするどくガラス水槽でもコケを食べたときの食べ傷ができてしまいました。サザエ恐るべしです。コケ取りようにサザエを入れるのはオススメしません。
(サザエはたいしてコケも食べませんでしたので水槽2週間でつぼ焼きに)

というわけでGWの連休を使って水槽の交換をすることにしました。

オーバーフロー水槽化計画

水槽を交換するにあたり、この際オーバーフローシステムに交換してしまうチャンスでは!?という悪魔の囁きがありました。
長年外部フィルター方式でやってきましたが、魚系は全く問題ありませんでしたが、サンゴ系がどうしても元気が無いのと、水槽内の小さなごみが取りきれないことが気になっていました。もっとうまくメンテすれば問題ないとは思いますが、私のやり方ではそうなってしまいました。

もうオーバーフロー水槽やるならチャンスは今しかない。

オーバーフロー機材どれを選ぶか【比較検討】

というわけで今の外部フィルター方式から水槽をオーバーフロー式に交換する際に、どの水槽を選べばいいのか?必要な機材で自分に合っているものはどれかを比較検討しました。
条件としては今の機材から最小限の追加投資にしたいので、水槽台は今のをそのまま使います。

オーバーフロー水槽選び

まずはメインの水槽選びです。水槽台を変えないので、サイズは今と同じ60cmワイド水槽です。
調べてみると意外とオーダーメード以外の水槽の選択肢が無い事が分かりました。

1番お手軽そうなのはオーバーフロー配管もセットになったコトブキのレグラスパワーフローです。お値段もお手頃!今まで使ってきた水槽と同じメーカーなので私の中での信頼性も高いです。

次にチャームで推しているアクロのスーパークリアオーバーフロー水槽。こちらは穴しか開いていませんが、透明度が高いスーパークリアガラスを使っているのが売りです。60cmワイド水槽になってくるとガラスの厚みも厚くなってくるので、クリアガラスはだいぶ惹かれますね。

次はいつも激安セールで儲けが出ているのか心配になるアクアマリンのオリジナルアクリル水槽。こちらも相変わらず心配になるくらいの安さ。ただ私の場合ガラス水槽でも傷がついてしまうので、さらに傷がつきやすいアクリルはまだ時期尚早?かなとは思います。軽いし透明度もガラスより高くていいらしいのですが。

3つを比較してみました。

オーバーフローセットオーバーフロー穴あき穴加工してもらうアクリル水槽
メーカー商品名コトブキ
レグラスF-600L パワーフロー
アクロ
スーパークリア 
オーバーフロー水槽
アクアマリン 
オリジナル アクリル水槽
材質ガラスガラス
(スーパークリアタイプ)
アクリル
画像
市場価格32,800円 (税込)36,180円 (税込)42,200円(税別)
備考ガラス厚:正面6×側面6×底面10mm。
オーバーフロー用底穴69φ。
オーバーフローパイプセット付

配管類やろ過槽は付属していない
ベース 24,200円(税別)
オーバーフロー加工(2重管) +¥13000
3重管 +¥5,000
→42,200円

オーバーフロー水槽結構高いですね。しかも既製品はオーバーフローの穴は左奥がデフォルトの用です。我が家の水槽レイアウト配置からオーバーフロー菅は右奥に配置したい。そうすると規範品ではNGになってしまうんですよね。どうしましょ。

オーバーフローの穴を自分で開ける?【普通のガラス水槽も選択肢に】

ネットで色々調べてみると、オーバーフロー水槽を立ち上げる先輩方は自分で水槽に穴あけ加工している人が結構いました。やり方もYoutubeに上がっていますし、見た感じ道具が揃えば自分でもできそうです。

自分で穴あけができれば、選べる水槽の幅が広がりしかも安く(オーバーフロー用に比べれば)上げることができます。

メーカー商品名コトブキ
レグラス R-600L
フレームレス曲げガラス水槽
コトブキ
レグラスフラット F 600L
アクロ
スーパークリア 60×45×45cm
材質ガラスガラスガラス
画像
市場価格19,700円 (税込)16,000円 (税込)¥31,800 (税込)
備考曲げガラス水槽
ガラス厚8mm
前に使っていた
ガラス厚6mm
地震対策仕様

ここもコトブキのレグラスとアクロのスーパークリアガラスで比較。
スーパークリアガラスも惹かれますが、昔から曲げガラス水槽好きなんですよね。
なんかこうすごい加工技術が使われているようで。中学生の時に小遣いで初めて買った大型水槽がコトブキの曲げ60cm規格フレーム水槽でした。
10年前になぜ曲げガラス水槽選ばなかったのが不思議です。

オーバーフローパイプセット

オーバーフロー水槽に必要なのがオーバーフローパイプセットとなります。真ん中の細い管を通して下から水を供給し、太い配管からオーバーフローした水を下に落とす役割があります。
ネットで調べると塩ビ管を加工してこれらも自作している先輩アクアリストの方々もいらっしゃいますが、ここは市販品の綺麗なアクリルのを購入しようと思います。

ざっと調べたところではすいそうやさんアールズアクアの2メーカーがあるようです。
アクリルの3重菅は同じですが、大きな違いは水槽と接する台座のところで、すいそうやさんの方は水槽との接触面が大きくなっているようです。お値段もすいそうやさんの方がお高いです。

メーカーすいそうやさんアールズアクア
価格25,280円 (税込) (Charm)17,270円 (税込)
備考外管 65A 透明
排水管 40A 透明
給水管 13A 透明
エルボピストル グレー
中間パイプ
台座:ガラス水槽用 3重管用台座(40A×65A)
外管 65A 透明
排水管 40A 透明
給水管 13A 透明
L型ピストル
塩ビ台座
メーカーHPではいろいろな大きさの3重管キットが選べる

各メーカーのHPへ行ってみると、色々なサイズのオーバーフローパイプセットがラインナップされており、非常に迷います。

配管サイズ

大きいところでは配管の太さの違いがあります。水槽の大きさに合わせて配管の太さ(流量)を決めていけば良さそうです。大体60cm水槽サイズは外菅65Aの給水菅13Aという組み合わせが普通のようです(65Aや13Aというのは一般的な塩ビ間の呼び径サイズ

ピストルを選ぶ【L型かストレートか】

ピストルというちょっと物騒な名前の部品があります。排水管の中に吸水管が側面から入るという部品です。こちらは配管がL字に曲がっているエルボタイプと、真っ直ぐ落とすストレートタイプがあります。
濾過層上部のウールボックスへのアプローチをどうするかでどちらを選ぶとなるようです。

アクリル3重管キット(16A×50A×75A)(450H水槽用)(透明)(ストレートピストル)ガラス・アクリル水槽兼用
20,900円(税込) 送料別 埼玉2,070円

オーバーフロー濾過槽

続いてオーバーフロー水槽に必須なのが、下で水を濾過する濾過槽です。
これもあまり種類がなく、私の水槽台のサイズから幅は長くても45cm以下のもので探すと2社ほどしか見つかりませんでした。しかも結構値段がお高いです。

材質も水槽と同じくガラス製、アクリル製とあります。
濾過槽は濾材や水中ポンプ、スキマー等が入ればよく、普段水槽台の中で見えるところではないので、なんでもいいといえばなんでもいい。ホームセンターで売ってる安いボックスでもいいわけですよ。ネットの自作アクアリストの先輩方もホムセンボックスを活用している方もいます。
また、海水の蒸発を抑えるためになるべく開口部を無くそうとすると、加工しやすいプラ製の方がいいかもしれません。

メーカー
商品名
アクロ 
オーバーフロー 
2層式濾過槽 60cm用
アールズアクア
W400 ウールボックス付
BOX改修
NCボックス #25
画像
価格23,220円 (税込)31,680円 (税込)2,000円くらい
(ホームセンターで簡単に入手可能)
備考スーパークリアタイプ
幅45×奥行30×高さ30cm
(ガラス厚:5mm)
W400×D250×H430mm 
板厚3mm
ウールボックス、濾過槽個別に蓋付
NCボックス #25 
幅29.5×奥行44.3×高さ26cm

濾過層の上に乗っているのがウールボックスという部品。オーバーフロー水槽からくる水はまずウールボックスに入り、そこでウールマットで物理濾過されゴミを取り除きます。
ウールマットを通った水は下の濾過層に入り、濾過材をくぐらせて生物濾過します。その後仕切られた隣の部屋へ水が移動し、そこの水中ポンプで水槽に戻るというのが流れですね。
水中ポンプの他にスキマーやヒーター等も入れられると上の水槽がスッキリします。

セット品を買うのが安くないのか?

オーバーフロー水槽はすべての機器がセットになって売られていることが多いです。
だいたい60ワイド水槽の組み合わせでは8万円くらいが最安値です。もしかしたらセットで買えば安いのではと思い比較してみました。

アクロのスーパークリア水槽をバラバラに買うと、水槽台が金額に入っていないのにも関わらず、セットの方が安いという結果でした(アクロの濾過層が高いせいかもしれません)。
レグラスF-600L パワーフローの組み合わせであれば流石にセットよりは安いですね。

メーカー
商品名
アクロ スーパークリア
オーバーフロー水槽セット
個別購入 アクロ
スーパークリア 
水槽台別
個別購入 レグラスF-600L パワーフロー
水槽台別
水槽穴あけ加工
濾過槽ボックス
水槽台別
画像
備考6045オーバーフロー水槽
オーバーフロー 2槽式濾過槽
ウールボックス
パンチングボード
塩ビパンチングボード
アクリル3重管セット
コトブキ工芸 水槽台 
〇スーパークリア オーバーフロー水槽
〇オーバーフローパイプすいそうやさん
〇アクロ 2層式濾過槽
〇レグラスF-600L パワーフロー
〇アクロ 2層式濾過槽
〇レグラス R-600L 曲げ
〇オーバーフローパイプすいそうやさん
〇濾過槽 コンテナボックス
その他配管等
価格73,600円 (税込)合計 84,680円(税込)合計 56,020円(税込)合計 44,670円(税込)

濾過槽内設置スキマー

せっかくなのでスキマーも。水量が100L+濾過層数十Lとなるので、今の外掛け式QQ1では能力不足。
濾過層内に設置可能なスキマーを調べてみました。
王道は海道達磨でしょうかね。外掛け、濾過層内両方対応可能で適応水量も十分。

しかしAQUA EXCEL EC15というスキマーが気になってしまいました。適応水量は600Lとかなりオーバースペック気味ですが。アクアギフトが唯一扱っているようです。

メーカー
商品名
AQUA EXCEL EC15海道達磨
プロテインスキマー
BMQQ2
画像
価格25,850円(税込)18,800円 (税込)14,410円 (税込)
備考適応水量600L
・スキマー本体サイズ
 横19cm 奥行17cm 高さ45cm
・ポンプはDCポンプ。
*消費電力 23W
*ポンプ流量 1500L/h
適応水量360L
■ポンプ定格電圧・・AC100V
■ポンプ定格周波数・・50/60Hz共用
■ポンプ定格消費電力・・21W(50Hz)
濾過槽内設置も可能
適応水量100L
ポンプ・ニードルエンペラー方式
MODEL : BM-QQ2
Pump : ROCK SP600
Power : 220V/110V .8.5W 60Hz
Size :100×75×305MM

まとめ

SON
SON

色々検討した結果、今回は自分好みに色々加工することにしました。
曲げガラス水槽の右奥に自分で穴を開けようと思います。オーバーフロー菅はすいそうやさんのものをチョイス。濾過層はコンテナボックスを改造してみたいと思います。

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