スーパーカブ(JA44)にフォグライト【イカリング】を装着

カスタム整備(カブJA44)

スーパーカブはJA44になってヘッドライトがLED化しましたが、やはり私の住んでいる地域では夜間は暗いので光量が心もとないです。そこでJA07に付けていた補助的なフォグライトをこちらにも取り付けました。同じのを付けても面白くは無いので、気になっていたイカリングタイプのフォグライトを選んでみました。

この記事で分かること
イカリング型フォグライトの防水加工についてやJA44カブへの取り付け方。
バッテリからリレーで電源を引っ張るやり方等。

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カブのライトはやはり暗い

JA44に乗り換えてヘッドライトがLEDになりました。ハロゲンタイプのJA07の時に比べたら明るくはなったのですが、ヘッドライトの位置が高いため、街灯の無い暗い夜道では手前の路面が暗く見えにくいと感じています。
ということでJA07カブの時のように低い位置にフォグライトを追加しました。

イカリングタイプのフォグライトにする

今回はイカリングタイプをチョイスしてみました。
イカリングを常時点灯させてデイライトとし、夜暗いところではスイッチで切り替え、フォグライトを点灯するという使い方にします。
Amazonでは色々あり、イカリングのところも青や緑などカラーも豊富にラインナップされていますが、オーソドックスに白を選びました。

KAWELL 40W LEDフォグ ランプ 丸型(22年9月時点 Amazonで¥4,300)
という製品です。

早速届いて商品を確認します。
口コミ通りフォグライトから出ている配線はだいぶ細いですね。配線の被覆も薄いのでコルゲートチューブでカバーして上げた方が安心ですね。

レンズの向きを入れ替える

商品の口コミで、上下逆に付け替えるのでレンズの向きを変えた、という書き込みがありました。
私もぶら下げる形で使おうと思っていますので、気になり分解してみました。

フォグライト部では基板上にLEDチップが実装されており、半円状のレンズが2枚付いています。このレンズで光を拡散する仕組みのようです。そのLEDチップ上のレンズ形状が上下方向で形状が異なっていました。

レンズはタッピングビス2か所で固定されており、はずしてみた画像がこちら。

意外と凝った作りをしています。
このカットをすることで、対向車にまぶしくないように上方への配光をカットしているようです。

ということで、レンズを上下逆に配置してタッピングビスで固定します。

防水加工を行う

防水をうたっているこのフォグライトですが、ばらしてみるとシリコーン系の専用パッキンが入っていますが、隙間もあってイマイチ信用なりません。

そこでシリコーンシーラントをホームセンターで買ってきました。

このシーラントをパッキンが当たる面に塗りたくり、パッキンを押し当てて隙間を塞ぎます。
この対処でどれだけもつのか??
長期使用で経過を確認していきたいと思います。

配線処理を行う

配線処理を行います。
今回は2灯設置しますので、ぞれぞれの配線を並列に接続します。
今回新調したホーザンのワイヤーストリッパーで配線を剥きます。
さすがはいい切れ味。
3Pカプラで本体の配線と接続する予定ですので、バラバラにならないように配線をハーネステープで固定し、3Pカプラのオス側の端子に同色同士の配線を二本一緒にかしめます。

配線が細いこともあり、このままだと抜ける恐れもありますので、ハンダを流し込んで配線の芯線と端子を溶着します。

あとは3Pカプラにしっかり差し込んで終了です。
カプラのオスメスは、電源供給する側をメスにします。なので今回はライト側がオス、車両側がメスになります。
メス側の配線は車両に合わせながらやっていきたいとおもいます。

ちなみにこの3Pカプラセットはエーモンに設定されていないようなので、キタコのをAmazonで購入しました。

固定金具を交換する

JA07カブの時も中国メーカーのフォグライトを付けていました。
ライト自体は問題無かったのですが、付属のボルト類が軒並み錆びまして
それ以来中国製製品のボルト類は信頼をおいておりません。
ということで、手持ちのボルト類からステンレス製のを選びます。
φ8mm×15mm 2本
φ6mm×50mm 2本 
とワッシャーとナットですね。

それから車両に固定するためのL字ステーもホームセンターで購入。
なかなかいいのが見つからなかったのですが、DCM系のケーヨーデイツーでいいのを見つけました。

(※)L字ステーは取り付けてみて光軸調整のため後から長めのものに交換しました。

電力はバッテリーから直接引っ張ります

今回のJA44ではメインキーのところから分岐カプラーを使って12V、ACCを取り出すことができます。
ただし今回のフォグライトはカタログ上2灯で80Wとけっこう電力使いますので、バッテリから直接別配線をして接続することにしました。
ということでリレーをかましますので、エーモンのコンパクトリレーをまた使います。
余ったシリコーンシーラントで配線の口部分のところを防水目的で埋めてみました。

フォグライトON-OFFスイッチはUSB付のにしてみる

続いてフォグライトは必要な時に点けたいのでスイッチを用意します。
USB電源も欲しかったことから、スイッチ+USB取り出し口もある

バイク用ライトスイッチ USBポート(22年9月時点 Amazonで2個 1,620円)
を買ってみました。うーん激安。

まずはどんな構造か分解してみます。
USBのところには基板が入っており、配線のところには一応グロメットが入って防水構造となっています。
けれどここも防水性が心もとない感じです。
口コミでもUSBがすぐに使えなくなるとの情報もありますので、おそらく浸水するケースもあるのかと思われます。

配線は4本です。USB基板に行く赤、黒線。そしてスイッチでON-OFFされる黄色と白/黒線ですね。こちらは日本で売られているギボシサイズではないのが付いています。

配線出し口変更と防水処理をする

USB基板を引き出してみました。
ここに水が来れば確かにダメそうです。
ホットメルトで配線間の短いところを埋めます。
ケースに入れた後もホットメルトでできるだけ防水処理をしておきました。

あとこのスイッチの配線は本体左側から出ていますが、今回は右側に付けたいので配線も右側から出すことにします。

いつもの超音波カッターで配線を通す穴をくりぬきます。
超音波カッター高いですが、いろいろ使えて便利です。

配線図(追記 後日配線変更しました)

今回の配線図です。JA07の時に付けていた時計もこの際取り付けてしまいます。
バッテリから直接配線する場合はヒューズは必須です。ミニブレードヒューズ用の防水ヒューズホルダーを購入しました。
フォグライト等の消費電力は合計90Wくらいなので、10Aヒューズを入れて120Wまでとしました。

今回時計用の12V常時とACCを取り出すために電源取り出しハーネスを使います。キタコから出ていますが、私はヤフオクで似たような自作品を購入しました。
ただ今回はACCのみ使用しています。

JA44カブへの取付け

さあ、早速車両に取り付けていきます。秋の土曜にガレージで楽しく取り付けしました。

フォグライトを取り付ける

まずはフォグライトを取り付けます。取り付けにはフロントキャリアの取り付けボルトを使います。
早速左右のボルトを外してみると、JA07の時には別体だったスペーサーがJA44ではフロントキャリア側に溶接されています!!

フロントキャリアを外した後の取り付け部です。当然L字ステーをここには共締めできません。しっかり見ておけばよかった。。

JA07の時にはフロントキャリアとスペーサーが別体だったので、その間にL字ステーをかますことができたのですよ。スペーサーをフロントキャリアに溶接いている分コストアップになっているであろうし、ステーをかませたい我々には不利な構造です。

でも確か手持ちのボルトケースにスペーサーがあったはずです。
10mm(穴径は8mm)のスペーサーがちょうど3個ありました。前にEVバイクのボックス取り付け時に購入したものです。
フロントキャリアを固定しているボルトは左右6mmボルト、センターが8mmボルトです。
スペーサーを10mmかましますので、その分長いボルトが必要です。
左右の6mmボルトはちょうど黒いボルトで15mm程長いのがありましたので、それを使います。
センターの8mmは75mmの長さなので、85mm長さのボルトは流石に手持ちになく、急ぎホームセンターでステンレスの8×85mmボルトを買ってきました。

スペーサーをかましてL字ステーを共締めします。

L字ステーにフォグライトを付けてみるとこんな感じです。

ハンドルを一杯に切るとぎりぎりレッグシールドにぶつからない絶妙なクリアランス!
取り付け方法はこれで行くことにしました。

他の取り付け方の場合

フロントキャリアに共締めしたL字ステーにフォグライトを付けると少し斜めになってしまいます。
真っ直ぐ垂直に取り付けるため、L字ステーをもう一個接続した取り付けを試してみました。
これならフォグライトが垂直に綺麗に取り付きます。

少し斜め上から見たビューはこんな感じ。

一方、フロントキャリアの前方にスペーサーを付けてL字ステーを共締めしてみました。

両方の取り付けともハンドルを一杯に切るとレッグシールドにガチ当たりしましたので、NGとなりました。

バッテリーから配線をリレーに接続する

フォグライトの位置が決まりましたので、配線の接続に入ります。
フロントカバーやレッグシールド等カウル類を取り外します。JA07とは構造が少し違っていますね。取り外ししやすくなっていると思います。
左側の買い物フックが取り付けられているスクリューが鬼トルクで締められており全く緩みません。力を入れて回すと少しねじ山がなめてきました。
これはやばい!ということでKURE556を流し込み、さらにはカブを倒して上から思いっきり押しながら力を加えてなんとか取ることに成功しました。非常にやばかったです。
もちろん取り付け時にはそのスクリューは廃棄し、同サイズのボルトで固定しました。

バッテリーが納めらているところはJA07カブに比べかなり奥まっているように思います。
使われているバッテリーがJA07に比べ高さが短いので、その分奥まっていると思われます。
ここまではもちろんドライバーでスクリューを外してアクセスできるのですが、そこにはなぜか付属のドライバーが鎮座しています。
(JA07の時はサイドカバー内に積載ドライバーがあったが、こちらもドライバーを使ってスクリューをはずさないとアクセスできない)

バッテリーをリチウムに変更する

このタイミングでJA07から外したリチウムバッテリーに交換します。
JA07の時と同じくマイナス線を外し、2箇所のスクリューを外してバッテリー固定フタを外します。
この時フタについているヒューズや診断カプラーハーネスを外さなくてもOKでした。

JA44のバッテリーを外します。入っていたのはGTZ4V。私の持っているLFX14LーBS12と高さはほぼ同じ、というかは数ミリ小さいですね。
でもLFX14LーBS12交換して車体に収まりました。
リチウムに変える理由は軽量化と耐久性です。

バッテリーから+ー線を引っ張る

続いて車両に配線していきます。
今取り付けたバッテリーから12V+線をキーシリンダー付近まで引きます。防水ヒューズの配線を12V+線に取り付け、反対側の配線に2Pカプラー(メス)を取り付けます。
どうせ引っ張るならとGND線も12Vーから取り出します。

2Pカプラーから先は赤黒の2線式の配線を引きます。オス側端子をかしめてコネクターで接続します。
配線保護の為、5φのコルゲートチューブで保護をします。

ハンドル下あたりで配線します。分岐点は主に端子で2線を接続します。
2線を端子にかしめる場合は確実性を取ってハンダを流し込みます。
椅子に座ってゆっくり作業していきます。
先ほど接続した12V+線からは常時電気きていますので、配線終わるまではヒューズを抜いておきます。

スイッチと時計を取付け配線する

時計はJA07カブの時と同じくスクリーンステーに取り付けました。
スイッチ兼USBは前回取り付けたクランプバーに取り付けます。このスイッチをつけるためにクランプバーを取り付けていました。
スイッチをクランプバーに取り付ける時には薄いゴム板を間に挟みました。少しは防水効果が出ることを期待しています。

スイッチ裏側のクリアランスはこのような感じです。なかなかうまく取り付けることができたのではないでしょうか。

続いて配線をカウル内に取り込みます。
スイッチを操作しにくい右側に付けざるを得なかったのは、ハンドル左側には配線を引き込める隙間がなかったためです(レバーがないため。穴も開けたくなかったし)。
なのでハンドル右側のレバーを避け、ウインカーの下側あたりから入れてヘッドライト裏に引き込みます。

ヘッドライト裏に配線が来たらそれをそのままハンドル下のキーシリンダー裏側にはわせていきます。

配線を接続する

リレーやスイッチや時計の配線を接続していきます。カプラー接続以外はギボシで接続していきます。

ここで問題発生。フォグライトからの3Pコネクタを接続しようとしたらどうしてもはまりません。
どうやらメス側コネクタかしめ時にハンダも流し込んだのですが端子のオスメスがはまる辺りまで入り込んでしまったようです。
予備のコネクタ用の端子も無く時間もなくなってきていたので、泣く泣く全てギボシに差し替えました。

結線して動作確認

配線が全てつながったところで動作確認をします。ヒューズを取り付けてキーON!
無事想定通りに動作しました。
JA07 青カブの時は緑色ののLEDを喜んでいたのですが、JA44 赤カブでは赤色の方が合いますよね。とはいえ赤色緑色どちらがくるか分からない、ガチャのような時計なので、赤色が来るまで買うのも面倒くさいですね。

キーONと同時にイカリングが光ります。

個人的にはもう少し小さいフォグライトが良かったのですが、イカリングタイプでこれより小さいものは見つけることができませんでした。無難に白色です。

ハンドルのところのスイッチをONするとフォグライトも点灯。無事動作しました。
直視はやばいくらいの光量です。これは夜期待できます。
一方、光軸をしっかり対応しないと他車に迷惑がかかりそうです。

配線をまとめてカウル類を取り付ける

動作チェックが終わりましたので、配線をまとめていきます。
フォグライトからの配線には5φのコルゲートチューブをはめて保護します。

この辺でゆっくり作業しすぎたせいで夕方になり薄暗くなってきました。
急いでリレー等の配線を太めのスパイラルチューブでまとめました。

カウル類を戻していきます。
ハンドルを左右に動かして変に配線が突っ張らないか、他の動く部品と干渉しないかしっかり確認します。

光軸修正のためL字ステー交換

夜フォグライトを点灯させたところだいぶ下向きにしないと対向車が眩しそうです。
とはいえ今のL字ステーではクリアランスが無く、これ以上下向きにはできません。
ということで、翌日にまた作業を続行することにします。

ホームセンター(DCM)で同じL字ステーで、もう少し長いステーを買ってきました。
ついでにフォグライトを固定する8mmボルトも黒色がありましたので購入してきました。

取り付けてみました。フォグライトとフロントショックのクリアランスが取れ、フォグライトをしっかり下方向に取り付けることができました。

上から見た感じです。フロントキャリアとフォグライト固定ボルトが干渉するので、少し斜めに取り付けております。このL字ステーは強度がありますのでフォグライトがしっかり固定されぐらつきはありません。

完成形

ツールバッグを固定し直して完成です。

フォグライト明るさ確認

夜に明るさを確認してみました。
すこし暗い路地に止めてみます。直接見るとイカリングが見えるのですが、写真に撮ると全体が光ってイカリングは見えないですね。

フォグライトを点けるとピカー!目がやられそうです。

イカリングだけの状態です。暗いところではイカリングの光量で少し手前の道路が明るくなりました。
被視認性も上がっていると思います。

フォグライトを点けた状態。カメラの補正が効いて差が小さく見えますがかなり明るく、路面をしっかり照らしており路面の状況もはっきり見ることができます。
ただフォグライトが傾いて取り付けているので、左右斜め方向にも光が行ってしまっているのがちょっと懸案ですね。
でもこれで夜間の暗い道でも安心して走行することができます。

耐久性【5か月使用】 追記 23/3

取り付けてから約半年経ちますが、問題なくライト点いています。
夜は家近辺の暗い道になるとスイッチ切り替えてフォグライト点灯させていますが、切り替えスイッチも問題なしです。
付属の金属ステーにサビが少し浮いてきていますかね。

スイッチ耐久性 (’23年11月追記)

約1年くらい使用していますが、特に問題なく使えております。
USBも久々に使ってみましたが、しっかり使えました。防水処理が効いたかな

耐久性 (’24年3月追記)

問題なく使えております。光量もとくに変化は感じません。

付属のスクリュが錆び錆びに。後の金具類は大丈夫。

スイッチ部も問題なし。USBもまだ機能しています

まとめ

SON
SON

JA44 赤カブにもフォグライトを付けました。当初のおしゃれな60周年記念モデルからだいぶごつくなってしまいましたが、通勤に使っているので仕方がないですね。
この先このフォグライトがどれくらい持ってくれるのか

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