スーパーカブに電圧温度も見れる時計を装着した【SMC3IN1】

カスタム整備(カブJA07)

JA07型スーパーカブには時計が付いていません。冬はウエアで隠れて腕時計を見れないし、スマホの時刻表示も小さくて老眼の目にはきつくなってきました。そこで時計をカブに付けることにしました。走行中の電圧も気になっていたので、電圧計機能と外気温も見れる機能の時計を、配線して装着しましたので取り付け手法含め紹介します

この記事で分かること
電圧表示、温度表示できる時計 SMC3IN1について
スーパーカブ(JA07)へ取り付けする方法

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バイクに時計

メーターに時計が付いているバイクはあることはあるのですが、スーパーカブは高級なC125以外は時計が確か付いておりません。私のJA07スーパーカブももちろん付いておりません。
通勤にバイクを使っていますが、通勤バイクにはやはり時計が必要だと思います。

電動バイクの方は電池式の防水時計を付けています。
スーパーカブの方は最初の頃はダイソーの防水腕時計をハンドルに付けていたのですが、振動のせいか壊れてしまいました。その後はスマホホルダーに付けた時計表示で代用していました。

ところが先日通勤帰宅時(夜)にスマホを付けて見たら老眼が進んでいて時計表示がよく見えない!

ということで、急に見やすい時計が欲しくなったわけです。
電池式では夜間は暗くて時刻分からないので、発光式にすることにしました。

電圧計が欲しいわけは

発光式の時計を探すにあたって欲しい機能としては電圧計機能です。
先日の寒い朝、グリップヒーターを付けて信号待ちをしていたところ、グリップヒーターのLEDが点滅していました。これは確か電圧が下がった時の機能(一時的にヒーターへの通電を止め、消費電力を下げる)です。
その時は補助ライトも点灯していたので、12V消費が多くなってしまったと思われます。
というわけで、走行中の電圧がどう変化しているのか知りたくなりました。

希望する機能を満足し、しかも安すぎる時計がこれ

というわけで、バイク用として防水防塵であり、電圧計機能と気温も見れる私の希望を全て満たしてくれる時計はほぼ一択でした。

バイク用デジタルメーター 電圧計/温度計/時計 3in1 防水 防塵 悪天候も安心 LEDインジケーター ボルトメーター 軽量 コンパクト ツーリング 旅行 12V車専用 SMC3IN1

という商品。Amazonや楽天などあちこちの店で売っています。価格も最安店で1,000円と激安です。
安い分取り扱い説明書や保証書も無く、取り付けもほぼユーザー任せと私にはワクワクさせる商品です。
ほぼ100%中国メーカー製の輸入物かと思われます。

販売店HPに記載の仕様は下記

  • 動作電源:DC12V
  • サイズ:縦2.8cm横5.5cm奥行1.2cm(本体)
  • 重さ:約40g
  • ケーブルの長さ:約115cm
  • 電圧測定範囲:6〜30V
  • 温度測定範囲:-20℃〜70℃
  • 文字カラー:レッドもしくはグリーン(ランダム出荷指定不可)
  • 防水・防塵規格:IP67

商品性に関わるLEDカラーが選べないというところもすごい。

メール便で注文したらすぐに届きました。封筒の中には下記の状態で収まっておりました。

商品観察

ますは商品を観察します。配線が細すぎるところが大変そうです。

入っていた本体と付属品。取り付けステーは爪4箇所で本体に固定できます。
取り付けステーのバイクへの固定方法は3つ
・両面テープ(品質良くなさそうなので、3Mの強力テープにした方が良さそう)
・タッピングネジ 2本(ハンドルカバーに直接?もしくは別ステーに取り付けかな)
・タイラップ 2本(透明で耐久性が心配)

本体裏側。口コミで言われていた通り、本体からの配線のチューブが40mmほど被っていない状態。ここは補強しないとダメそう。気温計測用のサーミスタが同じところから出ています。針金等入っているのか、いろいろな角度に固定できます。

取り付けステーを嵌めてみる。結構かっちりと本体につきます。

本体からの配線が細い、細すぎる。バイク側配線との繋ぎが大変そう。配線色については販売店のHPページに記載ありました。
赤線:常時電源(12V+)
黒線:アース(12V-)
青線:アクセサリー電源(12V+)

スーパーカブ(JA07)に装着する

今は2月でちょうど関東には寒気が来ていて非常に寒い。しかし取り付けたいパーツが届いてしまったら付けざるを得ない。ちょっと日差しが出てきた日曜日に取り付けることにしました。

配線図

配線は常時電源、アース、アクセサリー電源が必要。ヘッドライト裏側で時計の配線と接続する予定。
アースとアクセサリー電源(12V+)は補助ライト取り付け時にヘッドライト裏側まで引っ張っているから、そこから分岐すればいいでしょう。
問題は常時電源です。こちらはバッテリの辺りから新たに配線を引かないといけないですね。
12Vバッテリ+線からリレーに配線しているところの、ヒューズとリレーの間で分岐して、ヘッドライト裏まで引っ張ることにしました。結構大仕事です。

補助ライト設置時の配線図

12Vバッテリから直接配線するときは、必ずヒューズを設置してください。今回もヒューズの下流で分岐して使います。ヒューズが無いと接続機器の故障等で配線ショートしたとき、接続配線に大電流が流れ絶縁被覆が解けて最悪火災につながります。

常時12V電源をメータまで配線する

補助ライト取り付け時と同様、ヘッドライト、フロントカバー、レッグシールドを外します。
レッグシールドは補助ライトのスイッチ付けているので、配線に気をつけて外します。
もう10年以上乗っていることもあり、フレーム周辺はだいぶ汚れています。

レッグシールドを外したところ。後付けリレーを付け直したとき以来で久しぶり。

常時電源の配線をいじるので、12Vバッテリから配線を外します。
12Vバッテリ固定カバーを外すとSHORAIのリチウムバッテリが久しぶりにお目見え。汚れましたね。しかしさすがはリン酸鉄系、耐久性いいです。

配線を分岐します。私のやり方です。
平型端子の固定方法を使います。配線圧着部を使うためニッパーで先端を切り取ります。

元の配線を切断し、配線を剥いて銅線を出して先ほどの端子を使って分岐したい新しい配線と一緒に電工ペンチで圧着します。被覆の部分にしっかり食い込ませます。
銅線は切断した元の線の銅線も合わせ3本ぶん圧着します。

ホームセンターで購入したエーモンのセットについていた電工ペンチをずっと使っていますが、切れ味が悪く配線の被覆が剥けません。ニッパー等で苦労して剥がしたのですが、専用のワイヤーストリッパー欲しいですね。今度は買っておくことにします。

先ほどの端子を使った圧着だけでは当然ダメなので、ハンダごてを持ち出してハンダを流し込みます。外では持ち運びができる給電機があると便利ですね。

ハンダが冷えたらしっかり絶縁しないといけないので、ギボシのメス側のスリーブをつなげる前に配線に通しておき圧着ハンダ部に被せます。その後はずれないようにハーネステープでしっかり固定します。

接続した常時12V+配線(赤色)をヘッドライト裏まで引きます。前に引いたアースとアクセサリー12V+は保護チューブで配線していますが、3本は入らないので後から巻けるスパイラルチューブを巻いていきます

配線後はハンドルを左右に動かし、引っ張られたりしていないか確認します

USB電源の配線等だいぶごちゃごちゃなヘッドライト裏

時計を装着する

車両側の配線の準備ができたら、時計を取り付けます。
時計の設置場所はスクリーン取り付けステーのところにしました。

時計裏配線の補強として熱収縮チューブを使いました。ドライヤーで収縮させます

取り付け場所ですが、配線が右側から出ているので右側で探しました。
するとスクリーンの取り付けステーの場所がぴったりでしたのでここにしました。

取り付け方法はタイラップ固定です。付属のタイラップはやめて手持ちのタイラップで2箇所で時計取り付けステーを固定。その後時計本体を固定します。
配線をグリップヒーターと同じところから通し、ハンドルカバー内に引き込んでいきます。

ウインカーを外せばハンドルカバーを外さなくても配線できます。
先に配線の先にカプラーやギボシを付けてしまうと配線通しが難しいかもしれません。

時計の細い配線にギボシを装着する

ヘッドライト裏まで時計の配線を通したら、車両側の配線と接続します。
アクセサリー12V+とアースはギボシ接続されているので、エーモンの分岐ハーネスを使って分岐することにしました。時計側ハーネスの細い線にギボシを装着し、接続しました。

時計側の細いハーネスはそのままではギボシつかないので、私のやり方はもう少し太い配線と一緒に固定するやり方です。
短めに切った別の配線(0.5sqくらい)を元の細い配線と一緒に端子にかしめます。
その後こちらもハンダを流し込みます。

取り付け完了

配線が終わったので通電します。外していた12Vバッテリへの配線をバッテリに接続します。
すると時計が表示しない。時計ハーネスとの接続のギボシのところで電圧を測ると12Vきています。
初期不良なのかな?
念のためにキーを回してアクセサリーONすると点灯しました。
常時12Vを接続するので表示しっぱなしと勝手に思い込んでいました。そりゃあ、アクセサリー電源も接続しているのだから、アクセサリーONで点灯するのが普通ですね。

色は赤か緑のランダムということでしたが、緑でした。
グリップヒーターのインジゲーターの赤とおそろいの赤でも良かったかもしれませんが、緑でもきれいです。

電源が入ると時計が表示されます。表示も大きく私でもよく見えます。
スクリーン取り付けステーへの取り付けのためか、エンジンかけても振動は伝わってこず、ぶるぶる振動したりはしません。
時間設定手順(販売店HP)
電源を入れた後、ボタンを2秒間押し続けると時間設定に入ります。
ボタンを押すたびに1時間が加算されます。
.時間を設定した後、ボタンを2秒間押し続けると、分設定に入ります。
ボタンを押すたびに1分ずつ増加します。
.設定が完了したら、2秒間長押しして終了します

ボタンを一つ押し込むと電圧表示になります。V表示がUになってしまいますが、まあいいでしょう。このときはアクセサリーONすると13.2V。エンジン始動後は14.2Vまで上がりました。

電圧表示からさらにボタンを押すと気温表示となります。℃ではなくC表示ですが。
装着時は5℃。寒かったです。

よく見ると“C“表示の下部が時計内部の汚れが少しLEDにかかってますね。まあ安いから仕方がないですね

後は外したパーツを元に戻して終了。寒さで手がかじかんで端子圧着等時間がかかってしまいました。

LEDの表示は昼でもよく見え、夜も眩しくなくちょうどいい輝度設定です。
2、3日使っていますが、時計の遅れ等もあまりないようです。

走行中の電圧変動について

走行中電圧表示にしてどう変化しているのかを確認しました。
アイドリングや走行時には発電量が上回り、14.2V~14.3Vになります。グリップヒーターや補助ライトを点けてても変わりません。

一方、停止時にグリップヒーター、補助ライトON状態でブレーキを握ってるとゆっくり電圧が落ちていきます。数分経つと12.5Vくらいまで下がり、グリップヒーターのインジゲータが点滅してグリップヒーターが一時停止。すると少し電圧が復帰します。
ブレーキランプの消費が大きいようです。

ブレーキランプは普通の電球なので、LEDに変えると劇的に消費電力が下がって改善されると思うのですが、JA07カブはAC12V、つまり交流で動かしているので簡単にはLED交換できません。

電圧が低下したらグリップヒーターが一時停止するので問題ないのですが、社外品でそういう機能ついていないグリップヒーターだとどんどん電圧下がっていってしまいますね。

耐久性は

とりあえず1週間ほど毎日乗っており、雪や雨にもあさらされていますが、今のところ無事に動いております。
どこまで持つか確認していきたいと思います。

まとめ

SON
SON

ネットでよく見る激安時計を装着しました。配線が大変ですが見やすく必要な機能もあり大満足です。後はどれくらい耐久性があるか確認していきたいとおもいます。

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