スクーターに激安スクリーンを付けて6年使ってみた【また買ってみた】

バイクのススメ

体へ直接当たる風を防ぐスクリーンは個人的にはバイクには機能的に必須だと思っています(デザイン崩れる場合もありますが)。しかし純正品は高ので、Amazon等で売られている激安汎用スクリーンを取り付け6年使った耐久性検証と、また新規に購入したので、取り付け手法を紹介します。

この記事で分かること
通販で売っている激安汎用スクリーンの使い勝手や耐久性について
スクーターへの取り付け方法について

スポンサーリンク

バイクへのスクリーンの効果

小型バイクでのスクリーンはちょっとダサいイメージがありますが、機能性は抜群です。
デザイン、コストの関係で小型スクーターにはあまり標準装備されていませんが、だいたいの機種では純正オプションとして設定されています。

スクリーンの効果ですが、“風防“というくらいなので走行風を体に当てることを防ぎます。
寒い時期では体温の低下を軽減できます。
また、風に乗ってくる汚れや虫などの直撃を防ぐことで、ウエアへの汚れの付着を防ぐ効果もあります。
例えば天気が良く合羽を着ていない時に、いきなり路面が濡れているところを通ったことで、前のトラックから泥水を巻き上げられたりしたときなどに効果抜群です(全く汚れないわけではありませんが)。

スピードを上げるとその分風圧も上がり、スクリーンが無いとその風圧が直接体に当たります。体を支えるために腕や手が疲れますが、スクリーンがあればだいぶ楽になります。
また、体に比べスクリーンの方がうまく風をいなせるので、走行抵抗の低減につながります。結果燃費も少し伸びます。

外気温0℃! スクリーンは画像のような寒い時に特に効果を発揮します

まずは純正品を検討する

スクリーンを選択するうえでまず候補にあがるのが、純正オプションで用意されている純正スクリーンです。

車種専用ということでバッチリ取り付きますし、純正品ならではの耐久性があります。
私もスーパーカブ110(JA07)は純正のスポーティバイザーを装着しています。

高さが少し低いのですが、これでも40〜50km/hで走行していると首から下には直接風は当たりません。



しかし純正品はお値段が高いです。
例えばHondaのDIO110では、純正オプションのスクリーンが¥18,700もします。

本体価格が安い原付スクーターでは高くて悩みますね。

汎用スクリーンを選択する

純正以外では汎用スクリーンという選択肢もあります。
汎用ということで、自分のバイクに取り付けできるか調べないといけません。

検索すると最初に出てくるのはデイトナのような大手社外品製造メーカー。でも値段はそんなに安く無いので、これなら純正品を買った方がいい気がします。

中華製の激安スクリーンを選択する

Amazonで(楽天でも最近見る)よくあるのが聞いたことのないメーカーの激安スクリーンです。
値段は2,000円を切るのもあり、激安です。

いつまで乗れるか分からなかったので、EVスクーターの方は口コミも良かった(最近は口コミ評価も信頼できなくなりつつありますが)商品をAmazonで購入しました。

N-hilfe 原付 風防 高さ35cm 厚さ3mm バイク スクーター 汎用 スクリーン パネル
¥ 2,400 (2015年11月当時。Amazonで購入)

今は同じメーカーのはAmazonでは見つけられませんが、同じようなのが売っています。
ミラーボルトに共締めするタイプでした。
もちろん説明書等は付いていません。
で、それを取り付け、2021年12月まで使用しました。

クリアタイプのスクリーンですが、思ってたより透明度がありました。
強度が必要なところに樹脂パーツが使われています(耐久性は後で記述)。
1週間通勤に使ってみたところ、強度的には問題ありませんでした。効果では、胸や首にあたる風が無くなったので、寒さ(体感)が低減しました。

激安スクリーンを長期間(6年間)使ってみて

2015年11月に取り付けて使用してきましたので、約6年になります。
やはり激安品ということで、ちょこちょこ問題が発生しましたがその都度補修をして継続使用してきました。
発生した問題を紹介します。

付属のパーツではすぐに緩む

装着して通勤に使っていましたが、1週間でスクリーンがガタガタいってきました。
原因はスクリーンを固定しているナットの緩みでした。
何度きつく締め込んでもやはり1週間ぐらいで緩んでしまうので、設計上の問題ではないかと思います。

ナットが緩んでくるのを防ぐため、ナットを追加してダブルナットで固定したら、緩んでくる事象は抑えることができました。

ナットが緩み出すとどんどん緩んでいってしまいます。画像では7、8山くらい走行振動でナットが緩んでしまっています

外側だけダブルナットにしましたが、それで緩むことは無くなりました

付属のナットはすぐ錆びる

もちろん付属のナットで取り付けたのですが、写真のようにサビサビです。
後から追加した、ホームセンターで購入したメッキナットは全然錆びていないのでその差は一目瞭然。

乗るたびに気になりますが、面倒臭いので錆びたナットも交換せずそのまま使ってしまいました。

下記画像のミラー付け根右側にあるボルトは別の固定ボルト。プラスの切り込みに水が溜まって錆びたんだと思います。

スクリーン固定ステーのボルト穴が割れる

久しぶりにスクリーンがガタつくので調べてみたら、スクリーン固定ステーのボルト穴のところが割れていました。
固定ステーのすぐ上にY字タイプのグリップヒーターコントローラーステーを共締めしていたのですが、荷重の当たり方が偏ってしまったのかな?

大きめのワッシャーで挟み込み、ミラーとスクリーン固定ステーをタイラップで固定し1年くらい使用しました。

スクリーン取り付け部の樹脂パーツは思ったよりももった

格安スクリーンを取り付けて1番心配だったのが、固定ステーとスクリーン固定するパーツが樹脂だったところです。風圧による過重を受ける強度部品なので、そこが樹脂で大丈夫かと。

写真では割れて針金で補強した後ですが、割れたのは5年くらい経った時でした。意外と持ちましたね。でも結局はこのように割れてしまって、放置すれば走行中に外れるなんてことがあるかもしれません。

ということで、補強も限界かなと思い新しいスクリーンに買い換えることにしました。
まあ、2,400円で6年も持てば良しとしましょう。

また中華製激安スクリーンに取り替える

ということで、また激安スクリーンを選択しました。もう純正スクリーンなんて無いので。

k1586 スクーター用シールドスクリーン 1,280円(送料別)

を購入。中国から持ってきてこの販売価格って。原価いくらなんだろうか。儲け出るのだろうかと心配になってしまう価格です。
今回は楽天で購入。

2、3日で届きました。箱はこんな感じです。安いから仕方がないですね。
パーツ構成などは6年前に購入した先代とほぼ一緒な感じです。

箱を開けるとこんな感じです(下)
もちろん説明書はありません。

スクリーン比較。
今回の方がちょっと四角く少し大きめでした。

取り付けてみた

古いスクリーンを取り外して、新しいスクリーンに付け替えます。ミラーボルトへの共締めなので、バランスを調整しながら固定していくので意外と大変です。

錆びるのでナットを交換する

付属のナットは錆びることがわかっておりますので交換します。
色々車やバイクをいじってきたときに買ったボルトナットや、パーツの余剰ボルトナット分を溜めているBOXから合うナットを探します。
こういう時役に立ちますので、余ったボルトナットは100円ショップでBOX買って保管しておくことをオススメします。

今回のスクリーンに付属してきたナットは厚みも薄くイマイチな品質。
新品ですがボルトナットBOXに入れずに思い切って廃棄。

こちらの錆びたボルトも交換しておきます。見栄えが悪いので。

スクリーンステーをミラーと共締めする

スクリーンを付ける前に固定ステーをミラーと一緒に固定します。
スクリーンを先に固定ステーに取り付けてしまうと、ミラーが付かなくなるので注意。

取り付け時はまだナットを締め込まず仮止めくらいにし、スクリーン固定ステーが動くようにしておきます

先代スクリーン固定ステーが固定穴のところから割れた事象から、大きめのワッシャーで挟むことによってせん断過重がかかりにくいようにします。これも昔何かの時に買った残りのステンレスワッシャー。

ミラーと共締めにします。スクリーン固定ステーの傷が気になります。もう一個にも付いているので、加工した時についたのかも。ここを起点にパキッと折れそうな気もしますね。
ここでふと思います。こんな加工後が見える仕上がりは流石に無いのではないかと。もしかしたら上下逆じゃね?

ということで、上下逆にして取り付けてみました。見た目この方が綺麗です。この取り付け方が正なのかな?

ただこのように取り付けると、下側に傾斜するのでデイトナのナックルバイザーと干渉します。
風除けにバイザーも必須なので、なんとか両方取り付けたい。

ナックルバイザーの、ミラーへの取り付け穴を違う穴に変更したら、うまくスクリーン固定ステーとの干渉は避けられました。ナットが非常に締めにくくはなりましたが。

スクリーンを取り付ける

スクリーン固定ステーをミラーに共締め(軽く)したら、スクリーンの取り付けになります。
スクリーンは保護フイルムが取り付けてあるので、こちらを忘れずに剥がします。

スクリーン固定ステーにスクリーンを固定する樹脂パーツを取り付け、バランスを見ながら固定していきます。

位置を調整して本締めしていく

スクリーンを仮止めしたら、ミラーボルトを締め込みます。
ミラーの向きもチェック。


その次はスクリーン固定ボルトを締め込んでいきます。
付属品でゴムワッシャーがあったのですが、おそらくスクリーンと樹脂パーツとの間に入れる想定だと思いますが、先代スクリーンの経験から、ナットを締め込むと角が樹脂パーツを傷つけ、そこから割れに発生していったので、間にゴムワッシャーを挟んでナットで締め込んでみました。

ミラー固定やダブルナット固定は同じサイズのナットを締めるので、コンビネーションレンチは2セット必要です。

走行してみた

取り付け後は問題ないか試走します。
少し前のスクリーンより大きくなりましたので、走行中の風が当たるのはヘルメットのスクリーンより上になりました。快適です。

スクリーンも透明になり前方見やすくなりました。
スクリーンのガタつきも今のところ発生していません。

まとめ

SON
SON

激安スクリーン取り付けに付いて紹介しました。
激安スクリーンは錆やナットの緩みなど耐久性に難ありですが、なんとか5年は持ちましたのでコスパは非常にいいのではないでしょうか。

コメント