スーパーカブメンテナンス【長く乗るにはメンテナンス】

カスタム整備(カブJA07)

バイクを長く乗るにはメンテナンスが必要になってきます。バイク屋にお願いすれば楽でいいのですが、節約&愛車の状態を把握するためにも自分でメンテナンスをしていきましょう。ここではスーパーカブC110でメンテナンスを紹介していきますが、どこまで自分でやったらいいかも考察していきます。

バイクを乗っていくうえで最低限そういうメンテナンスをやっていけばいいですか?
という疑問に答えていきます

二週間に一度くらいはタイヤの空気圧チェック、走り方にもよりますがエンジンオイルの交換、チェーンのたるみやブレーキのチェックを行います

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タイヤについて

空気圧は自転車用の空気入れでOK

タイヤの空気圧は走行に重要な要素です。空気圧が低いと燃費が悪くなってしまいます。一方高すぎても路面のショックが伝わりやすくなって乗り味が硬くなったり、路面の設置面が減るので滑りやすくなります。適正な空気圧を常に保つのが重要です。

スーパーカブの場合はチェーンケースに適正値がラベルで貼ってあります。

前輪 175kPa 後輪 200kPa (2人乗車時 280kPa)

今は前輪200kPa、後輪225kPaのようです(Hondaお客様センター)。私の経験上あまり厳密にしてもそんなに変わらないので10kPa単位で入れれば十分だと思います。確認する頻度は1ヶ月毎くらいでしょうか。季節が変わり気温が変わる時はチェックしたほうがいいです。微小なパンクも確認することができます。

空気圧チェックのやり方ですが、空気圧を入れるところで思い浮かぶのはガソリンスタンドですが、車用なので空気を入れるバルブに合わない(ホイールに干渉したりして)ところもありますのでオススメしません。家でやるのが1番です。そこで便利なのがゲージ付きの自転車用空気入れです。パナレーサーなどはおススメです。お値段も4,000円くらいです。うちも自転車から自動車のタイヤまで10年以上活躍しています。

バイクのタイヤもこのパナレーサーで空気圧チェックしながら入れられます

タイヤの交換【チューブタイヤとチューブレスタイヤ】

スーパーカブのタイヤはほとんどチューブタイヤです。自転車と同じタイヤの内側にチューブがはいっています。

出展:グッドイヤー株式会社

スポークホイールはほとんどチューブタイヤです。なのでクロスカブも同じですね。唯一チューブレスタイヤのカブはC125くらいです。まあバイク用品店で交換する場合は店員さんに聞くのが確実です。

カブはスポークホイールがほとんど

タイヤの交換はバイク用品店で交換するのがオススメです。ネットで調べるとカブのタイヤ交換簡単にできますとありますが、結構難しいです。廃タイヤの処理も自分んでやると面倒ですし。
バイク販売店(ホンダドリーム店等)はタイヤが高い傾向があります。銘柄も選べません。バイク用品店で購入、交換してもらうのをおススメします。私は近くの2輪館でよく交換してもらっています。チューブタイヤの場合はタイヤの他にもチューブ、リムバンドが交換部品になります。チューブやリムバンドは痛んでなければ使えます。2輪館の場合は交換時に傷んでいるようなら交換という臨機応変な対応してくれます。

チューブレスタイヤを履くこともできます。

パンクについて【パンクしたときの挙動】

バイク通勤で距離走るとパンクから避けては通れません。私も何度もパンクの経験があります(自動車での経験は無いのですが、バイクは多い)。チューブレスタイヤはサイドが固いのでパンクしてもそこそこ走れてしまいますし、修理が楽です。一方チューブタイヤはパンクしてしまうと走れませんし、押し歩きも非常に重いです。チューブ自体の穴を塞がなくてはならないので、タイヤからチューブを取り出さないと治せません(自転車と同じくパッチを貼る)。
スーパーカブ110で唯一不満なのはこのチューブタイヤです。パンクに関してはまた別途書きたいと思います。

エンジン(4スト)車はエンジンオイルを交換

バイクは2スト(ストローク)エンジン車と4ストエンジン車があり、最近のバイクはほとんど4ストエンジンで、スーパーカブは全車4ストエンジンです。

2ストロークエンジンは1往復(行程換算2回 (=2 stroke))で1周期を完結するエンジンで、ピストン1往復(クランクシャフト1回転)ごとに燃料が燃焼する

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

4ストローク機関は、空気と燃料の混合気を燃焼室へ取り込み燃焼して燃焼ガスを排出するまでの一連の動作(サイクル)が、ピストンの上昇と下降が2回ずつの合わせて「4回の行程」で行われる、容積型内燃機関である。1サイクルの間には、ピストンがシリンダー内を2往復してクランク軸は2回転する。ホンダ・カブ(スーパーカブ)では4ストロークエンジンが採用され、低燃費(50スーパーカスタムでは180km/L)と高寿命高耐久性により、日本国外にも多く知られている。

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

4ストエンジン車は定期的(走行距離、期間)にエンジンオイルを交換する必要があります。もちろんバイク販売店やバイク用品店でやってくれますが、近くのホームセンターでオイル売っています。長期間乗るとけっこう回数必要になってきますので自分でやって節約につなげてみるのはどうでしょうか。

エンジンオイルについて

エンジンオイルはホームセンターに売っていますが、バイク用を置いてあるコーナーから選びます(目安は1L缶が並べてあるコーナー)。その中でも上に書きましたが4ストオイルを選びます(結構2ストオイルもまだ置いてあります)。
スーパーカブの場合、ホンダの指定オイル「ホンダ ウルトラ」の「G1」を選択しておけばOKです。JA07は交換時は0.7L必要ですので、1L缶1本買えばOKです。

スーパーカブでのエンジンオイル交換はブログやYoutubeに丁寧な説明がいっぱいあるので、そちらをご参照いただきつつ、おススメなモノコトを紹介していきます。

廃油パックが無い時にはトイレットペーパーで代用

廃油はエンジンの下に廃油パックを置いて直接吸わせるのが楽ですが、たまにバイク用の小型の廃油パックがホームセンターに売っていないことがあります。廃油はしっかり固形物に吸わせられれば可燃ごみで廃却できますので、トイレットペーパーで代用できます。芯を抜いて小型の段ボールに穴が開いていないビニール袋を敷いて入れます。カブの0.7Lくらいでしたらトイレットペーパー2個くらいでしょうか。気をつけるところはビニール袋です。レジ袋などは弱く穴が開いている時があると漏れてきます(昔失敗したことがあります)。

ビニール袋は穴が開いていないか注意

とはいえ専用廃油処理ボックスは便利です。最近はもっぱらこちら。

オイルドレンボルトにはダイソーの磁石

オイルドレンボルトがよく廃油受けに落ちてしまいます。拾うのが結構面倒だったりします。その対策としてダイソーなどの100円ショップで売っているネオジム磁石をドレンボルトの頭に付けておくと、磁化されて工具に引っ付いてきます。オススメです。

ドレンボルトの頭に付いているのがネオジム磁石。鉄製レンチに付いてきます

ブリーザードレンの清掃も忘れずに

ブリーザードレンはエアクリーナーボックスの右下部分にあります。ライオペンチ等でクランプを外し、ドレンを取り出しますが、中に液体が溜まっているのでエンジンオイル廃油受けに入れてしまいましょう。パーツクリーナーで洗浄してまた取り付けます。

右側のクランプで固定されているのがブリーザードレン

その他項目

チェーンのたるみについて

チェーンは走行していると段々伸びてきます。伸びてくるとチェーンケースに当たってチェーンの調整時期が分かる様になっています。これもバイク販売店でやってくれるのですが、そのためにわざわざ出向くのも面倒なので自分でやってしまいましょう。

19mm用の工具が必要なります。私の場合は自動車のタイヤ交換で使っていた十字レンチを使っています。あとはレンチセットがあればOKかと。

必要な工具。左に映ってる黒いステーみたいなものは、チェーンの押してゆるみを確認するためのもので何でもいいです。工具だと汚れます

この穴からチェーンのたるみをチェック。チェーンカバーのおかげでチェーンの汚れが減るので、普通のバイクに比べるとメンテナンスが楽です

チェーンの調整も色々なブログやYoutubeで丁寧に載っていますので、そちらをご参照ください。

ブレーキ【ドラムブレーキとディスクブレーキ】

ブレーキは大きく分けて2種類あります。ドラムブレーキとディスクブレーキです。

ドラムブレーキ(英: drum brake)とは、軸とともに回転する円筒形状の部材(ドラム)に制輪子(ブレーキシュー)(英: brake shoe))を押し付けて、制動力や拘束力を得るブレーキの一種である

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ディスクブレーキ (disc brake) は、制動装置の一種であり、主に航空機、自動車、オートバイ、自転車、新幹線などの鉄道車両に使用されている。車輪とともに回転する金属の円盤を、パッドなどで両側から挟み込むことによって制動する。一般的に円盤はブレーキローター、挟み込む機構はブレーキキャリパーと称される

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スーパーカブは車種によって異なりますが、スーパーカブC110はドラムブレーキです。ディスクブレーキはホイールにディスクがあるので見た目もすぐに分かりますね。ディスクブレーキはパッドが外にあるので清掃が必要ですし、油圧方式の場合はブレーキフルードもたまに交換しないといけません。

一方ドラムブレーキは密閉式なのでほぼノーメンテでいけます。減速をエンジンブレーキ併用できるカブであればパッドの減りもかなり抑えられます。私は一度も変えていませんが、残パッドはまだ十分あります。私のようなものぐさな人にはぴったりなブレーキシステムではあります。

とはいえ、年に一回くらいはブレーキ握って残パッド量を確認しましょう。

ミラーステーのゆるみ

走行中に困るのがミラーステーが緩んで、ミラーがあらぬ方向に向いてしまうことです。手締めではエンジン振動でまた緩んでしまうので、一度路肩に止めてスパナで締め直す必要があります。ミラーステーを固定するスパナは車載工具として携帯(BOXの中に放り込んでおく)のがオススメです。

まとめ

SON
SON

ざっくりスーパーカブをベースにメンテナンスについて書いてみました。やったことないと面倒なのですが、一度やってみると要領分かりますし、自分でやることで節約はもちろんバイクへの愛着が湧きます。また書きませんでしたが洗車もしっかり行うことで不具合が見つかることがあります(オイル漏れなど)。少しづつ工具も揃えていくことをオススメです。

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