海水水槽立ち上げてから最初の生体を導入するのは非常に楽しみであると同時にしっかり水槽が立ち上がったか(バクテリアが居着いているのか)緊張するタイミングでもあります。導入した時の様子を紹介します。
海水水槽に初めて生体を導入する
生体導入までの道のり
海水水槽の機器を揃え、ライブロックを投入し長期間海水回してきました。
ライブロックが入っているものの、何も生体が入っていない水槽を空回ししているのはなかなか辛いものがあります。
ネットで見るとこの状態は最低1ヶ月回すとか書いてある人もいるのですが、バクテリアも追加したので大丈夫でしょうと(水質検査も問題無いし)自分で判断し、立ち上げ2週間ですが生体を導入することにしました。
【立上げ2週間経過】最初はマガキ貝とキャメルシュリンプを導入
ライブロックと砂の苔が目立ってきましたので、苔取り要員をいつものショップ、アクアマリンに探しに行きました。
目当ては底砂を綺麗にするマガキ貝とライブロックの苔を取る巻貝(シッタカ貝等)でした。
マガキガイはいたのですが、ガラス面の苔取り用の巻貝がいませんでした。
代わりに目についたのがエビです。淡水水槽での苔取り用の一番手はミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのエビ類です。いろいろなエビがいたのですが、赤色系のキャメルシュリンプがお値段も安く気になりました。
結局ライブロックの苔取りとしてキャメルシュリンプ2匹と、砂の苔取りとしてマガキガイを1匹購入してきました。水槽に入れる前に水温や水質を合わせる”水合わせ”を行います。
しっかり水合わせした後、海水水槽に投入しました。
キャメルシュリンプはあっという間にライブロックに隠れてしまいました。
マガキガイ
砂の上をゆっくり移動し、長い口を伸ばして苔を食べている姿を見ることができました。
昼夜特に関係なく活動しているようで、たまに砂の中に潜って休んでいます(目だけ砂の上にだして様子をうかがっています)
ガラス面やライブロックの口が届く当たりの苔を食べます。目がぎょろっとしてて(白目がはっきりしている)ので、見た目苦手な方もいるかもしれません。
キャメルシュリンプ
キャメルシュリンプは非常に憶病です。動物性のエサを入れるとライブロックの陰からさっと出てきますが、目がいいので、水槽に人が近づくとさっと隠れてしまいます。普段もほとんど隠れています。
なのでほとんど写真も撮ることができませんでした。導入後1年くらいで見なくなったのですが、その間人に慣れることはありませんでした。
観賞用にも関わらず(苔を食べていたか疑問。動物性のエサに飛びついていたので食べていなかったのではないか)、人に慣れず隠れてばっかりなのはあまり面白くないので、新規導入する生物は性格も含めしっかり調べておく必要があるかなと思います。
【立上げ3週間経過】ついにイソギンチャクと魚を導入
海水水槽立ち上げから3週間経過しました。先週入れたキャメルシュリンプも調子悪くはないよう(いつも隠れてしまってはいますが)ですので、いよいよコンセプトで決めたカクレクマノミとイソギンチャクを導入することにしました。
まずはカクレクマノミのおうちとなるイソギンチャクの検討を始めると”相性”というものがあるということが分かってきました。
カクレクマノミとの相性
購入できるイソギンチャクも様々な種類があります。その中でもクマノミの種類によって入る、入らないイソギンチャクがあるとのことが分かりました。
クマノミとイソギンチャクの相性チャート
せっかくカクレクマノミを導入してもイソギンチャクに入ってくれなくては意味がありません。
カクレクマノミにはハタゴイソギンチャクとセンジュイソギンチャクが必ず入るとのことで、この2種類に絞ることにしました。
センジュイソギンチャクとミズタマハゼを購入
最初は通販で買おうと思っていろいろ探したのですが(6月/2018)、欲しいイソギンチャクは売り切れているかまたは高価でした。
また、イソギンチャクは個体差が大きい生物なので、直接見て購入したいと思いましたので、いつものアクアマリンに朝一で行ってみました。
するとセンジュイソギンチャクが入荷したばかりだそうで、6匹程まとめて水槽に入っていました。
カクレクマノミが入るイソギンチャクの一つで、長い触手でカクレクマノミが隠れられる、けっこう丈夫らしいということでその場でどうしようか悩みました。。
というのも、大きさがすべて直径20㎝以上あり、けっこう大きい個体でした。しかも値段が7,800円と海水魚価格に慣れていなかったこのころにはけっこう高く感じました。
お店の人に聞くと、やっと入荷したとのことでした。規制が強くなってきてなかなか獲れなくなってきた(入荷しにくくなってきた)らしいです。
状態も良さそうなので、思い切って購入を決意。セールで30%引きというのも背中を押した要因でした。
あと買わない予定だった魚も一緒に買ってしまいました。ミズタマハゼのペアも購入。こちらは1,200円/匹でした。
しっかり水合わせをします。
センジュイソギンチャクも毒があるとのことなので、ビニール手袋をはめて中央のライブロックの上に置きました。
最初丸まっていたセンジュイソギンチャクですが、ゆっくりライブロックにはりつき触手を広げ始めました。
今回購入したセンジュイソギンチャクはノーマルカラーで、本体が茶色っぽく触手の先が蛍光グリーン色な個体でした。
この時はまだ水流弱いポンプを使っていたので、水流にたなびくというよりは自分で触手をうねうね動かしています。
中央部に口がありますが、体に住まわせた褐虫藻で光合成を行い、そのエネルギーを得るために、光があれば生きていける生物です。
ライトが消えるとどんどん丸くなって巾着状態になります。
この形態変化は面白いです。
ミズタマハゼも最初はライブロックの下に隠れてしまいましたが、落ち着いてくると砂の上を泳ぎだしました。白いからだに少し青い点々がありとてもきれいです。
いきなり悲劇が
ミズタマハゼは餌を追ったりして元気に泳いでいました。息子と楽しく見ていました。
3日目の朝水槽を覗くと、イソギンチャクが10㎝程ライブロックの上を移動していてびっくりしました。しかもミズタマハゼが2匹とも腹を上にして☆になっていました。
元気だった前日からの変化点としては、8L程の水替え、添加剤少々。
イソギンチャクのいた場所がハゼの隠れていたライブロックの真上なので、ライブロックの隙間から触手があたってしまったのでしょうか。
ただ2匹ともというところから、水質なのかなと思います。
まだ魚を入れるには早かったのでしょうか。かわいそうなことをしてしまいました。
コケとり用としてタカラガイとヤドカリを導入した
ガラス面の苔はマガキガイだけでは取り切れないので、見た目もきれいでお値段もお安めなタカラガイと、残りエサ処理用としてヤドカリを通販で購入しました。
タカラガイは夜行性なので、昼はライブロックの穴で休んでいて、暗くなると外套を出してライブロックやガラス面の苔を食べてくれます。
一匹はリフジウム水槽のコケ取り用として入れました。まだあまり苔発生していませんが。
【立上げ4週間経過】カクレクマノミとハタタテハゼを導入
さあ、立上げから約1か月が経ち、イソギンチャクも順調なので(ミズタマハゼは☆になってしまいましたが)カクレクマノミを入れます。海水魚を初めて通販で買ってみました。
ついでにきれいなハゼの仲間のハタタテハゼも購入しました。
カクレクマノミは小型(3㎝くらい)を2匹。ハタタテハゼは1匹です。
さっそく水合わせをします。
水合わせが終わり、カクレクマノミを入れます。センジュイソギンチャクに入ってくれるか心配でした。ネットで事前に調べたところ、入るイソギンチャクの組み合わせでも入らないときがあるとか。
購入したカクレクマノミはブリードされたもので、おそらくイソギンチャクは見たことが無いはず。
どきどきしながら水槽に入れます。
一目散にイソギンチャクに入っていきました。それ以降イソギンチャクにべったりです。
心配は杞憂に終わりました。
クマノミに対してイソギンチャクがかなり大きいですね。
センジュイソギンチャクの太い触手の間を泳ぐクマノミを見られて満足です。
ハタタテハゼはしっかりイソギンチャクから距離を取って泳いでいます。
やっとコンセプトで描いた、砂地の中央にイソギンチャクがあり、カクレクマノミが泳ぐというのができました。あとはこの状態を維持しながら少しずつグレードアップしていきます。
まとめ
私の場合の海水水槽立上げ及びカクレクマノミ導入までを紹介してきました。最後の写真のように家族も喜んで見てくれると満足感も違いますね。
ここからいろいろあり、生物も変わってきていますがこの時のカクレクマノミ2匹は今でも元気です。
今後記事で紹介していきたいと思います。
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