成功するか失敗するかは機器選定で決まる?【海水水槽立ち上げ1】

アクアライフのススメ

おうち時間にぴったりな海水水槽ですが、初めての方はどうやるのか、何が必要か、いくらくらいかかるのか気になると思います。私が3年前に海水水槽を立ち上げた記憶をもとに、海水水槽の立ち上げ方を紹介していきます。まずは最初に水槽コンセプト、必要な機器について紹介していきます。

この記事で分かること
海水水槽の始め方について

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海水水槽立ち上げについて

水槽のコンセプトを決める【どういう水槽にしたいのか?】

まずは実現したいコンセプトを考えます。具体的には何が飼いたいかです。水族館のように小型熱帯魚をたくさん飼いたいとか、大き目なヤッコ類を泳がせたいとか、カラフルなサンゴをメインに飼いたいとか、ニモとドリーを飼いたいとか。
私は砂地のちょっとした岩場に大きなイソギンチャクとそれに戯れるカクレクマノミをコンセプトとしてやっていくことにしました。

イソギンチャクないけれどこういうイメージ

そうするとだいたいの必要水槽サイズが決まってきます。当然置くスペースも考慮に入れる必要があります。我が家の場合約10年前に念願のマイホームを購入。リビングに大きい水槽を置きたかったのですが90cm水槽は平均的なリビングでは大きすぎるので、60cm水槽クラスとしました。

水槽を用意する【どの方式を選択するか?】

海水水槽にはオーバーフロー方式がいいと言われています。水槽サイズに比べ大きな水量確保(水量が多いと水質変化が少ない)できたり、濾過スペースをたくさん取れたり、水質維持の各種装置を濾過槽に入れられるので水槽がスッキリするというメリットがあります。一方オーバーフロー水槽自体も高めだったり、初期投資が高くなってしまうようです。

私の場合は元々淡水水槽からの移行なので、淡水水槽では一般的な外部フィルター方式でいきます。上の方で偉そうにコンセプトとか語っていましたが、元々やっていた淡水水槽サイズでいくのが前提でした。

奥行き45㎝あるとレイアウトが自由

水槽サイズは幅60cm。60cm水槽の標準サイズは 60×30×36cm というものでが、各種機器が入ることを考え、奥行き45cmのサイズを選びました。すると高さも45cmとなるので同じ幅60cmでも水量や重量(水含む)で倍になります。

60×30×36cm60×45×45cm
水量58L110L
重量(水含む)72kg150kg

私はコトブキ工芸のガラス水槽のレグラスフラットF-600Lを選びました。もう10年近く使用しておりますが問題ありません。
とはいえもう10年経ちますのでそろそろ買い替えどきかもしれません。

レグラスフラットF-600L
セット内容:水槽/ガラスブタ(2枚)/ガラスブタ受け(4個)/ウレタンマット
寸法(mm):W600×D450×H450(110L)商品説明:6mmガラス使用
ガラスブタ(3mm)
出展:コトブキ工芸HP

水槽設置するときにバックスクリーンも忘れずに【色で悩む】

水槽の背面にはバックスクリーンを貼ることをオススメします。何もないと後ろの壁やライトの配線等見えてしまいますし、明るいとせっかくの熱帯魚が綺麗に見えないと思います。

水槽設置した後に綺麗に貼るのはほぼ不可能なので、忘れずに買っておきましょう。私はちょっと濃いめの青にしましたが、上のコンセプトでいくならもう少し明るめの青でも良かったかもしれません。


貼るときは水槽を横に倒し、霧吹きでしっかり水(中性洗剤を少し混ぜる)をかけてバックスクリーンを貼り付け空気を抜きます。乾いて張り付いた後にカッターで余分なところを切り取ります。

水槽台を選択する【中が見えないタイプをおススメ】

大型の水槽を設置しますので、しっかりした専用の水槽台を用意しましょう。60cm水槽でも70ー150kgになりますので。水槽台として売っているものなら安心ですね。


探すと色々あって困るのですが、水槽台にはフィルターや配線、メンテ道具など入りますので目隠しできるように覆われているものがいいです。しかも小さいお子さんがいるといたずらされてしまうので、ドアがついているものがおススメです(私は強力輪ゴムでロックしていました)

水槽台の中はどうしても乱雑に

私は木製が良かったので色々探したところオーダーメイドで水槽台を作ってくれるところがあり、ちょっとお高めでしたが長く使うということで発注しました。今はそこは残念ながらやっていないそうです。

アクアテクニカ製(残念ながら2010年に事業撤退だそうです)

設置場所も大事です。しっかり水平を保てる場所に設置しましょう。また水温上昇やコケ発生にもつながますので、窓からの直射が当たらない場所がいいです。といいつつうちはレイアウトの都合上窓の近くになっていますが。

ライト、ライトスタンド

ライトはLEDがお手軽

水槽をきれいに彩るため、またサンゴやイソギンチャクの生育のためにもライトが必要です。
ライトはもう主流はLEDです。低消費電力、長寿命、水温も上がりにくいというメリットがあります。

太陽光並みの光量が必要なサンゴ水槽の場合はメタハラが主流のようです。私はサンゴメイン水槽ではないので、LEDです。

海水水槽

うちは26口金対応の灯体、カミハタのボルテスを2個をチェーンでライトスタンドから吊るしています。元々は蛍光灯用なのですが、26口金のLEDの種類もたくさんあり、後でLEDだけ変えることもできるので便利だと思います。


中のLEDですが、左側の青い方は海水水槽用の専用LEDを使っています。右側は家庭用の普通の昼白色タイプです。
2灯とも海水水槽用の専用LEDにしなかった理由はお値段が高いので様子見で1灯は家庭用にしました。結果として左右で色の変化があって気に入っていますので、現在そのままです。

左【クリスタルエリート20】マリンブルー 消費電力20W 濃いブルー
右 Panasonic 昼光色(一般用)

ライトにはライトスタンドが必要

コケ掃除など水槽中をメンテナンスするときにもライトの光必要ですので、水槽からある程度の高さからライトを吊るすとやりやすいです、私の場合は水槽蓋から灯体下面まで20cmの間を開けています。


ライトスタンドも色々な種類がありますが、しっくりするものが無かったのでステンレスパイプを買ってきて自作しました。床から自立しています。自作ライトスタンドの詳細はまた別途記事を書こうと思います。

点灯時間をコントロールするタイマー

決められた時間にライトを点灯、消灯することが大事です。手動ではやってられませんのでACを時間でON-OFFするタイマーも用意します。

外部フィルター

濾過および海水を回すポンプの役割をするのが外部フィルターです。私が使っているのはエーハイム エココンフォート 2234です。こちらは淡水水槽時代から使っており、5,6年はずっと稼働しています。
今まで他社の外部フィルターを使ってきましたが、2,3年でポンプがダメになり水量が落ちてきて買い替えしていたのですが、今回評判の高いエーハイム社に買い替えたら素晴らしいの一言です。水量ほぼ一定だし、水漏れもしないし、呼び水も簡単だし(2234タイプ)。容量も4Lもあります。

外部フィルターは水槽の水量によって選びましょう。2234は60~75㎝水槽(約57~114ℓ)タイプ。
取付ホースはφ12/16㎜(内径12㎜/外径16㎜)です。

セットにフィルター付いていますが、まめな掃除が必要になるので私は100%ろ材にしています。ろ材も付いていますが足りないので、追加で買っとくことをおススメします。

海水水槽必須のクーラーとヒーター

海水魚はだいたい水温25±1℃に設定します。夏は水温を下げる必要がありますが淡水魚水槽はファンを水面に当てて蒸発させて水温さげていましたが、海水の場合は塩分濃度が変わってしまうので使いにくいです(蒸発分の水をちょこちょこ足す必要あり)。面倒な場合はクーラー一択です。


私はゼンスイ ZR-miniを選びました。設定温度25℃には周囲温度30℃で180Lまでの冷却能力があります。ホースはφ13/16㎜(内径13㎜/外径16㎜)とカタログにありますが、φ12/16㎜(内径12㎜/外径16㎜)で接続して問題はありません。

冬は逆にヒーターで温めます。ヒーターコントロール機能もZR miniにはありますので、コントロール機能のないヒーターを用意し、ZR miniの側面にあるコンセントに差すと設定温度になるようにコントロースしてくれます。

クーラーは飼育水を冷やす代わりに本体から熱が出てきますので、ドア付きの密閉系の水槽台の場合は中には入れられません。ファンがついており、全面から吸って背面から排気するという構造です。

全面にはフィルターが入っており、よく稼働する夏場は1カ月毎くらいに掃除機で掃除をしないと、なかなか冷えないということになります。

殺菌灯【病気を抑えコケの発生を抑える】

殺菌灯は必須アイテムではありませんが、飼育水に紫外線を当てタンパク質や有機物を分解し(病原菌、コケの胞子)、殺菌、消毒を行います。こちらのおかげかうちの水槽では魚が病気になったことはありません


私はカミハタ ターボツイストZ 9W 紫外線殺菌灯を使っています。
ホース口径はφ12/16㎜(内径12㎜/外径16㎜)、φ16/22㎜(内径16㎜/外径22㎜)両方対応しています。
配管時は忘れずにパッキン付けましょう。私はなぜか付け忘れて水漏れがありましたので(まだ真水のテスト時だったので良かったです)

海水水槽必需品のプロテインスキマー

プロテインスキマーとは、泡の力を使って有機物を取り除く海水専用の機器です。

うちでは水量がちょっとスペック的にたりませんが、ゼンスイQQ1エターナルナノスキマーを使っています。特徴は外掛け式で水槽内をあまり占有しないところと、ベンチュリー方式で比較的ノーメンテで長期間使用できるというところです。

水流ポンプ

水槽内に水の流れを作る水流ポンプも必要です。水槽内の水質を一定に保つ役割と、サンゴやイソギンチャクには水流が必要となってきます。

最初の頃は小型の水流ポンプを2個で運用したりしたのですが、今は1個の水流ポンプで中心においたライブロックの周りを流れるように配置しています。今使っている水流ポンプは

フォルス ウェーブメーカー DCポンプ WMP4000RSです。

コントローラーが付属していて、水流パターンを選ぶことができます。100Lの水槽にしっかり水流を作ってくれています。イソギンチャクの巻き込まれ防止に植木鉢の底に引く底網を巻いて結束バンドで固定しています。

まとめ

SON
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海水水槽立ち上げに必要な機材の紹介をしてきました。次からは実際に立ち上げ時の記事を書いていきたいと思います。

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