スーパーカブ110(JA07)チューブレス化への道【取り付け編】

バイクのススメ

スーパーカブはチューブタイヤがスタンダードである。しかし何度もパンクしてきた結果、自分でパンクを直せるチューブレスタイヤに憧れ、ついにチューブレスタイヤに交換しました。スーパーカブ110(JA07)に韓国仕様のスーパーカブ110(JA10)のキャストホイール取り付け紹介をします。

この記事で分かること
スーパーカブ110(JA07)にチューブレスタイヤを取り付ける方法

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キャストホイール取り付け

韓国仕様のスーパーカブ110(JA10)のキャストホイールはネットであちこち売ってるのを見かけますが、タイヤ銘柄にこだわりなければタイヤ付きのを買うと楽かと思います。

フロントブレーキパネル小組

フロントブレーキパネル小組をしましょう。
フロントブレーキパネル(45010-KWW-C00ZD)にはブレーキカム等がついていないので、さきに付けておく必要があります。

まずフロントブレーキパネルにダストシールを取り付けます。
別に何も難しくはなく、ただ溝に沿って置くだけです。

フロントブレーキカム(一番下の部品)が回転することでブレーキシューを押し開く構造となっています。フロントブレーキパネルと摺動しますのでグリスを塗ってフロントブレーキパネル内側から通します。

フロントブレーキカムに、スプリングを通し、フロントブレーキパネルの穴に端部を差し込んでバネが利くようにします。
インジケータはフロントブレーキカムの溝に合わせて通すのですが、一部凹凸があり位置を間違えないよう位置決めされていますので、それに合わせて通します。

フロントブレーキアーム をフロントブレーキカムの溝に合わせて通すのですが、画像で見たら分かるように、それぞれ印がついており、印を合わせて取り付け通します。
そしてフロントブレーキアームに6X28のボルトを通し、ナットとともに締め上げてフロントブレーキカムに固定します。
フロントブレーキアームを手前(画像右側)に引っ張るとフロントブレーキカムが回転し、離すとバネの力でフロントブレーキアームが元に戻ることを確認します。

フロントブレーキパネルを裏返すとこんな感じ。
それぞれの出っ張りにブレーキシューが当たりますので、ここもグリスを塗布しておきます。

ここにブレーキシューを組み込みます。バネがはずれないように広げながらフロントブレーキカムにはめるのは一苦労します。

斜めから見るとこんな感じ。
これがノーマル位置です。

フロントブレーキアームを引っ張るとフロントブレーキカムが回転し、ブレーキシューが押し開いてホイールと接触し、ブレーキがかかるというのがドラムブレーキの機構です。

フロントタイヤ交換

さあ初めてのタイヤ外し。しっかりYoutubeで外し方を予習しました。
センタースタンドに2㎝くらいのブロックを引いてかさ上げし、ピリオンシートに工具BOXを乗せて前輪を浮かせます。
スピードメータ、ブレーキケーブルを抜き、ナットを外してボルトを抜くとあっさりタイヤは外れます。

JA07についていたブレーキケースを開けてみる。
思ってたよりも汚れていない印象。

新しいキャストホイールに小組みしたフロントブレーキパネルASSYを組み込み、外した順番で車両に取り付けます。
スピードメータ、ブレーキケーブルはJA07のものをそのまま使うことができます

JA07のブレーキカム一式は使うことができない【注意】

見た目一緒だったので、最初はJA07フロントブレーキパネルに付いていたブレーキカム一式を外して、新しいフロントブレーキパネルに組み込んだのですが、新しいキャストホイールに入りませんでした。

ブレーキカム一式を移植したときの画像。
新しいブレーキシューも組み込めたので、ホイールにはめようとしたらはまらず。
1mくらい干渉していたのでこれはおかしいなと。

ネットで調べたら、JA10のブレーキカムとJA07では形状が違いました。今からよく見ると色も違いますね。
ブレーキシューを開くカム部分がJA07の方が厚みがあり、最初からブレーキシューが広がってはまらなかったようです。
JA10のブレーキカム一式では簡単にホイールに入りました。

リヤタイヤ交換

続いてリヤタイヤも交換していきます。こちらも初めて外すのでYoutubeで外し方を予習して開始します。センタースタンドに2㎝くらいのブロックを引いてかさ上げしたまま行います。

チェーンを外さない方法を取りました。
アクスルボルトをすべて抜かずに止め、スプロケをはずさないようにリヤタイヤをはずします。
思ってたより簡単にはずせました。
パンクしてバイク動かせない場合は、タイヤ外してバイク店に持ち込んでもいいかもなあと思いました。まあチューブレスタイヤなら自分で直せるのでそんなことはもう過去の話。

外したリヤタイヤ
ハブダンパー一度も交換していませんでした。

反対側にしてリヤブレーキパネルを外します。
こちらもまあまあきれいかな。
こちらはサイズが同じなので、そのまま新しいリヤホイールにはめます。
今から思うと、このタイミングでブレーキシュー新品に交換しておけばよかったと後悔。

で新しいリヤタイヤをはめます。
新しいキャストホイールには新品のハブダンパーがはまっており、まだつぶれていないのでなかなかはまりません。プラスチックハンマーで叩いたり苦労しましたが、ゴムなのでフリクションが大きくはまってくれません。
最後はCRE556をハブダンパーに吹いてフリクションを下げ、車両左側からホイールを持ってガシガシ引きつけて入れることができました。スポークホイールなら持つとこ無いので入れにくかったかもしれません。(正規なやり方はチェーンから外して付ける)

ということで無事チューブレスタイヤ化できました。
リヤタイヤ外したので、チェーンのゆるみ調整ももう一度行います。
空気圧をチェックしてみると、前後とも200kPaでしたので、後輪だけ225kPa(今のスーパーカブ110の適正値)に調整。試走してみてブレーキがしっかり効くこと、メーター内スピードが表示されることを確認します。

インプレッション

さっそく周辺を走り回ってみました。加速時の挙動はあまり変化が無いように感じます。
直線ではどっしりとした感じで安定感を感じます。逆に右左折で倒しこむとちょっと挙動に違和感感じました。おそらくタイヤ幅広がっている影響かと思います。
後ギヤチェンジした後のショックが激減しました。これはチェーン調整の影響と、リヤホイールのハブダンパーが新品になってショックを吸収しているのではないかと思います。ハブダンパーも定期的に交換した方が良さそうです。

JA07キャストホイール化

これでパンクしてもその場で直せるので、安心して通勤に使えます。
コロナが無ければ海を見に遠出をしたいところです。

まとめ

SON
SON

スーパーカブ110(JA07)へのキャストホイール交換について紹介しました。トータルで6万円くらい掛かりますので、人によりその価値は違うのではないかと思います。韓国仕様のスーパーカブ110(JA10)のキャストホイールの流用でしたが、韓国仕様はディスクブレーキ仕様に代わってしまっていますので、やられる方は早めにホイールを手に入れておいた方がいいかもしれません。

コメント

  1. 夏平太 より:

    はじめまして。
    岩手でカブを楽しんでいる、夏平太と申します。
    突然のコメント失礼します。
    ja07のキャスト化、大変興味があります。
    何点かご教授頂きたくコメントいたしました。

    ①先ずはリアに関して、
    リア周りは追加部品無しでポン付け可能という事で良かったでしょうか?

    ②フロントはja10のブレーキパネル部一式が必要でケーブル類は流用可能との事ですが、アクスルシャフトとカラーはja07の物が使えるのでしょうか?

    ③何か聞き逃している事があればご指導ください

    以上、図々しくもお願いしたく、宜しくお願いします。

    • SON SON より:

      こんにちは、JA07カブのりの夏平太さんコメントありがとうございます。
      ①リア周りはブレーキも同じですのでポン付けです。
      ②シャフトもカラーもJA07のものをそのまま使えますよ。
      ③だいたい記事の方に記載しましたので、他に必要なパーツは無いと思います。
      まだタイヤの溝が残っているせいもありますが、チューブレスタイヤにしてパンクになっていません。非常に気が楽になります。
      ホイールが手に入りづらくなっていますが、手に入れられれば非常にオススメです。貴重なドラムブレーキのチューブレスタイヤカブ。