寒い時期にバイクに乗る時に必須なアイテムがグリップヒーターです。最近の大型バイクには標準装備になりつつありますが、我らがスーパーカブにはオプション扱いのままです。年中乗ることが多いスーパーカブでは、冬が来る前にグリップヒーターを自分で取り付けてしまいましょう。グリップヒーターが必須な理由と取り付け方法について紹介します。
グリップヒーターの効果
グリップヒーターとは、ハンドルグリップに電熱線を巻き手を温めるものです。気温10℃以下では厚めのグローブをしていても20分くらい走行していると手先が冷えてきます。手先が冷えると操作に支障をきたすばかりかバイクに乗る気も失せてしまうので、通年通勤等でバイクに乗る場合は必須のアイテムではないでしょうか。
グリップヒーターはじんわり手のひらを温めるので、手先の冷えをおさえます。
また冬だけではなく、早春や晩秋のツーリングで山に登った時などにも活躍します。
最近では大型バイクには標準で装備されつつありますが、スーパーカブなどの小型車にはまだオプション扱いです。冬が来る前に装着しておきたいところです。
各スーパーカブのグリップヒーター
グリップヒーターは社外品の汎用品もあるのですが、各車にオプション設定されています。適切な長さの専用ハーネスや、コントローラー専用ステー等専用設計の恩恵が受けられますので、グリップヒーターは純正オプションがおススメです。また取り付けもそう大変ではないので通販で買ってDIYで取り付けてしまいましょう。
私のJA07スーパーカブも自分でグリップヒーター取り付けました。今回はついでにその他のスーパーカブの純正グリップヒーター型番と価格を調べて比較してみました。
年式が新しくなるにつれどんどんグリップヒーターの価格も上がっています。JA07の頃までは本体と車種専用ハーネスが別売となっていましたが、JA10から一体となっています。
最新のJA58では18,000円と高額になってきますが、私の体験からは費用対効果は十分ペイできるのではないかと思います。
型式 | JA07 | JA10 | JA44 | JA48 JA58(22年~) |
グリップヒーター | 08T50-EWA-001J 08T49-KWV-00 | 08T70-KZV-J01 | 08T70-K88-J00 | 08T70-K0G-J20 (22YM JA58-1000001~) |
備考 | 本体と取り付け アタッチメント別 | 22年モデル前後で型番異なる | ||
参考価格 (21年9月) | ¥10,400 | ¥10,750 | ¥14,734 | ¥18,700 |
先日発表された22年モデルのC125のグリップヒーター調べていたら、本体の型式もJA48からJA58に変わっててびっくり。新エンジン搭載で型式取り直したんですかね。
・JA07用
・JA10用
・JA44用
・JA58用
JA07カブにグリップヒーター取り付け
必要な工具等
・必要な部品
グリップヒーター本体に加え、ハンドルウエイトを固定するボルト(固くいスクリュなので、取り外し時山をつぶす可能性あり)
スクリュー 6×50 90191-KPP-900 ×2
・工具等
パーツクリーナー、ボンド G17、電動ドリル、ポンチ、やすりなど
取付工程紹介
慣れていないと(普通の方は慣れていない)けっこう時間かかりますので、午前から始めた方がいいと思います。
また、グリップヒーターセットに分かりやすい図解の取り付け説明書が付属していますので、それに従っていけばいいと思います。
難しいところはハンドルウエイトを固定しているスクリューの取り外しです。ものすごく固いのに関わらずプラスねじなのでねじ山をなめる可能性大です。
私の場合はCRCを含ませ、ドライバーで渾身の力をこめても回りませんでしたので、あきらめて取り外した最小限のパーツを取り付けHondaドリーム店に行ってはずしてもらいました。
ハンドルウエイト固定スクリュをゆるめてくれとお願いした時に、グリップヒーター取り付けの工賃を聞くと1万弱 とのことでした。
すぐはずしてさしあげましょう的なのりで作業にかかってもらいましたが、待合室から見てると男ふたりがかりでもまわらず。エアーツールを使ってもダメそう。
ちょっと時間がかかるかもしれませんという泣きごとを聞きつつ20分ぐらい待っていると、やっと取れました。
工賃を聞くと、工程により工賃決まってるのでしょう。緩めるだけなのでということで105円だけでした。申し訳なく思いながら105円払って帰宅しました。
ドライバー一本で自分だけでがんばらなくて良かったと思います。
メーターを取り外すので、前輪に刺さっているメーターケーブルをはずします。
ハンドルウエイトを外したハンドルを横から。
スクリーンを外し、ミラーを外し、ヘッドライトを外してハンドルカバーを外します。
元々ついていたハンドルグリップですが、細いマイナスドライバーを差し入れて隙間を開け、パーツクリーナーをひと吹きするとさくっと取れます。さらに残ったボンドをきれいに取ります。
新しい熱線入りハンドルグリップを線の向きに注意してG17ボンドで固定します。
見た目通り少し太くなります。最初は違和感ありますが慣れてしまえば問題ありません。
配線をしていきます。純正オプションなのでハンドルに来ている配線に接続すればOKです。
写真では後で述べるUSB電源の配線があるのでごちゃごちゃになっていますが。
取説についている型紙を使ってハンドルカバーに配線を通す用の穴を開けます。
ハンドルカバーをケーブルが通るところはグロメットで保護。こちらもセットについています。
後は動作確認後外したものを元に戻して終了。
コントローラーはステーをミラーに共締め。スイッチを押すと赤く光りハンドルが温まりだします。温度は4段階くらい調節可能。
同時にUSB電源も取り付けた
同時にUSB電源も取り付けました。電源元はグリップヒーターからではなく、以前取り付けた補助ライトの電源線から分岐。
グリップヒーターのコントローラー下に両面テープで固定しました。
スマホの充電に重宝しております。
グリップヒーター耐久性
実はこのグリップヒーター、2011年の11月に取り付けました。
そこからほぼ10年、何もトラブルありません。さすがは純正品かと。
まとめ
スーパーカブで10年間重宝しているグリップヒーターについて、年式違いのC110や取り付け方について紹介しました。
使ってみて(装備して)その効果の大きさを知るオプション品だと思います。EVバイクにも取り付けています。
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