自動車もそうですがバイクにも12Vバッテリが装備されており、エンジンをかけるセルスターターへ電力を供給しています。ただ劣化していくので私の経験上5年くらいでエンジンかからなくなり交換となります。スーパーカブでリチウムイオンの12Vバッテリに交換して使ってみたので、リチウムイオンバッテリの特徴と数年使ってみたので記事にします。
バイクの12Vバッテリでリチウムバッテリがあると聞いたが、実際はどうなのか?
という疑問に答えていきます
鉛バッテリとリチウムイオンバッテリの違い
自動車やバイクには始動用バッテリが搭載されており、普通は鉛バッテリです。
鉛バッテリ
電池工業会HP
バッテリは、プラス極板、マイナス極板とこの極板が接触してショートしないように隔離するセパレータが交互に組合わせられた極板群と、電解液およびこれらを収納する樹脂の電槽・蓋から構成されています。
トラックは24V系ですが、普通自動車やバイクは12V系の電圧となっており、エンジン始動の他に、ライトなどの電装品への電力供給や制御などの各種コンピュータ機器へのバックアップもしている重要な部品になります。低温でも出力を出せること、低コストなこと、リサイクル性が良いことから長年使われてきています。
一方、携帯やノートパソコンなど身の回りのバッテリといえばリチウムイオンバッテリです。エネルギー密度が高いので軽く、自己放電が少ないのが特徴です。ただし低温になると出力が出せなくなってくるので、低温で高出力が必要な自動車始動用としてはなかなか普及していません。ですがここ5年程でリチウムイオンバッテリの性能も進化し、コストも下がってきたので少しずつバイク用では普及してきました。Hondaのバイクでも搭載されてきています。
二輪車始動用リチウムイオンバッテリー「HY battEliiy(HYバッテリー) Pシリーズ」
エリーパワーHP
「HY85S」:CRF250R/CRF450R/CRF450RX
「HY93-C」:CBR1000RR SP/SP2、CRF450L
「HY110」:CRF1000L Africa Twin
バイク用12Vリチウムイオンバッテリ種類
バイク用12Vバッテリはエリーパワー社以外にもアフターパーツとしてけっこう種類が出てきました。ただ中国製の安いバッテリもけっこう出てきています。リチウムイオンバッテリは航空機に乗る時に制限があったりして不良品をつかまされると火災の危険性がありますので、しっかり選びたいところです。私はSHORAI製のをスーパーカブに搭載し、もう7年間も使っております。
SHORAIとは
SHORAI社はバイク用12Vリチウムバッテリの先駆けのような会社で、アメリカの会社です。実はリチウムイオンバッテリと言っても定義はリチウムイオンが動くというもので、様々な正極、負極を組み合わせたものがあります。その中でも正極にLifePO4を採用し高い安全性や耐久性、高出力特性をもった電池とのことです。様々なバイク用鉛バッテリの置き換えができるようにラインナップの拡充されています。
スーパーカブ110でリチウムバッテリ交換
私のスーパーカブ110(JC07)ですが、新車購入後5年目で鉛バッテリが劣化して使えなくなってしまいました。症状はセルスタートさせてもエンジン始動しません。カブにはキックスターターがあるので始動はできるのですが面倒ですので交換します。
元々付いていたのはYTZ7Sという鉛バッテリ。
大きさや端子の位置で今回用意したのはSHORAIのLFX14L2-BS12です
YTZ7S | LFX14L2-BS12 | |
メーカー | GS-YUASA | SHORAI |
サイズ | 11.3 x 7 x 10.5 cm | 11.3 x5.8 x 89cm |
容量 | 6.0Ah | 14Ah |
質量 | 2kg | 0.7kg |
市場価格 | ¥11,910 | ¥17,168 |
比較表を作ってみましたが、市場価格は思った程そんなに差がありませんでした。重さは全然違います。あと容量もLFX14L2-BS12の方が多いですね。
横幅は同じなのですが、奥行きと高さがLFX14L2-BS12の方が小さいので、付属のスポンジ(シール付き)を貼って寸法調整します
スーパーカブ110のバッテリはシート下に収まっています。マイナス端子、プラス端子を外しカバーを外してバッテリを取り出します
LFX14L2-BS12を入れます。

カバーを付け、プラス端子を付け、マイナス端子を付けて交換完了。
エンジン始動は問題ないところか、前より軽く始動するような気がします
長期間使用して
純正の鉛バッテリが5年で寿命を迎えたのに対し、SHORAIのリチウムイオンバッテリは今年7年目ですが問題なく使えております。冬の始動性がちょっと心配だったのですが、カブ110のエンジンくらいなら余裕のようです。また自己放電が少ないので、2カ月くらい乗らなかった時があったのですが、その後も問題なく一発始動できました。最初に搭載されているバッテリが寿命になったら、アフターパーツのリチウムイオンバッテリをおススメします
まとめ

リチウムイオンバッテリの軽さにまずは驚かされます。逆に鉛バッテリが重いのですが。価格もこなれてきており、耐久性も鉛よりはいいですので、リチウムイオンバッテリ化をおススメします
コメント