海中に咲く一輪の花、それはケヤリムシ【不思議な生態】

アクアライフのススメ

我が家のライブロックにはケヤリムシが住んでいたので、観察しやすいように手前に来るように設置しました。ゴカイの仲間ということですが、触手を広げた姿はまるで風になびく一輪の花!
今回はケヤリムシについて紹介します。

この記事で分かること
ライブロックにいるケヤリムシの生態について

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ケヤリムシとは

環形動物門多毛綱ケヤリムシ目ケヤリムシ科に属する動物の総称で、ゴカイの仲間です。
和名の由来は大名行列の先頭を飾った毛槍からきているそうです。

頭部には羽根のような触手があり、ゴカイの仲間のいっても見た目は全然違います。
触手はの直径は大きくなっても20~30mm程度と小型です。

我が家のケヤリムシはライブロックに胴があるので 触手(鰓冠) しか見えません。岩から咲く一輪の花のようです。
模様からするとよく見られるインドケヤリムシのようです。

ケヤリムシの生態を紹介

我が家のケヤリムシは、ライブロックから触手を広げて水流にたなびいています。光合成をするわけでもないので、照明が消えても触手を広げています。
水流に流れてくるプランクトン等を触手で捕らえて中央の口に運びます。

エサの運び方は触手で絡めて引っこむのではなく、触手上で留まったエサがゆっくり中央部へ移動していきます。触手の複雑な形状により中央部へと続く水流が発生しているのでしょうか?
よく観察してもどういう仕組みなのか分かりません(撮影できたので動画にまとめました)。

ヤドカリが触れたり、魚の気配を感じるとさっと引っ込みます。どこかに目があるんでしょうね。
しばらく経つとゆっくり触手が開いていきます。

我が家の場合、大きい方のカクレクマノミがたまに突っつきに行きます。そのたびにすごい速さで引っ込みます。
ある時触手の一部が欠けているときがありました。少し間に合わず食べられてしまったのでしょうか。
でも、2,3日後にはその触手も元通りに復活していました。

触手が開いていくのが、花が咲くときの早送りでの映像に似ているので、面白いなあと思います。
住む場所も種も全然違うんですけどね。

中央の丸い穴がケヤリムシが引っ込んだ穴。
上にいるトゲトゲのはタカラガイです

他の生き物への悪い影響はありません。小さい生物なので水質えの影響もほとんどないでしょうね。

我が家のケヤリムシ映像

ケヤリムシの魅力は映像でないと伝わらないと思い、動画を作成しました。
触手が開く様子や、エサが触手上で口へ移動していく様子を撮影できたので、アップしてみました。

ケヤリムシの導入の仕方

我が家もそうでしたが、ライブロックに付いてくるのを育てるケースが多いです。
ただ、付いているライブロックは2、3匹付いていたりしますが、付いていないものは全くいないので、購入すライブロックにいるかどうかは運の要素が大きいですね。

大きなショップでは単体で売っているようです。
入荷も安定しているようですね。色も自分の好きなものを選べますので私も買ってみたいですね。
ただ、うちはイソギンチャクが動き回るので、大きめの個体は導入を悩みますね。

ケヤリムシのエサなどは?


特にエサは与えていません。水槽内でプランクトンが発生しているとは思えませんが、長期飼育できています。たまに中央部から細長い茶色い物質を放出します、おそらくフンだと思いますので何かしらエサを摂取しているのでしょう。

まとめ

SON
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海水水槽のアクセント、ケヤリムシについて照会しました。水質にも敏感でなく、餌もいらないので基本放置で大丈夫です。購入したライブロックについていることが多いので、良く観察してみてください。見つけたら良く見えるところに設置すると楽しめると思います。

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