航続距離が短いEV-neoに乗っていますが、ヘッドライトは小型スクーターと同じ普通の電球タイプで消費電力が大きいうえに暗い。明るく消費電力の小さいLEDに交換しました。特にヘッドライトはノーブランド(中華製)の安い汎用タイプを改造して付けてみました。
電球タイプをLEDに交換することについて
最近はバイクにもLEDヘッドライトが搭載されてきていますが、安いスクーターや古いバイクは電球式です。LEDに交換することで明るくなり、消費電力が下がり、玉切れもほとんど起きなくなります。
いいことづくめなのでLEDに交換したいところですが、LEDには駆動回路が必要になるので大きく、お値段も高くなるのが普通です。
消費電力の効果
消費電力の効果を私の電動バイク EV-neo で数値化してみます。
EV-neo ではヘッドライトはPH8型の電球が付いており、明るさは夜間は暗く非常に不満でした。
PH8電球では消費電力が30Wです。ハイ、ロー切り替え式なので、ハイビームにしても30W。
今回取り付けたLEDがロービームで12W。ハイビームにすると18Wに増えます。1個6WのLEDチップがあり。ローは2点灯、ハイで3点灯という仕様です。
LEDに変更することによって、ロー点灯で18Wも省エネになりますので、例えば1時間乗っていた場合は、差分電力量は18Wh。
EV-neo の電池容量が907Wh(72V、12.6Ah)なので、2%くらいの容量分節約になります。
ノーマル | 形状 | LED交換後 | ||
ヘッドライト | 12V-30/30W | PH8 | 12V-12/18W | ノーブランド |
ブレーキ・テールライト | 12V-18/5W | BAY15D | 表記無し 小さくなっているはず | SP武川 05-08-0038 |
ブレーキ・テールライトをLEDに交換
まず最初に交換したのはブレーキ・テールライトです。ポン付け交換できるものを探し、SP武川のものを見つけました。
どこにも実際の消費電力値の記載が無く、どれだけ消費電力効果はありませんが、明るくなり背後からの視認性は高くなりました。
また、8年程使っても玉切れしていないので、耐久性も良いですね。
ブレーキ、テールライト部のLEDは赤色LED。ナンバー灯は白色です
交換は2個のスクリューを外してランプカバーを外すだけです。この辺の構造は普通のガソリンスクーターと同じです。
ヘッドライトを中華製汎用LEDに交換
最初はブレーキ・テールライトと同じくポン付けできるのが良いと、PH8型のLED球(ノーブランド品)を買って付けてみたのですが暗くてお話になりませんでした。
AmazonでPH8に付けられるタイプでそこそこ口コミもよく安いこちらを購入してみました。
※バルブタイプ:PH7/PH8/H4/H4R1に対応
LEDチップの下にヒートシンク、冷却FAN、駆動回路が一体化しているのでけっこう長さがあった。案の定このままでは入らず(長さ81.5㎜)。
取付に当たり改造する
バルブ部分が長くはまらなかったのですが、あと5,6㎜くらいだったので、もう少しなんとかならないかと分解してみました。
小さいスクリュをはずすと駆動回路がはずれました。
それではめて見るとぎりぎり入りましたので配線加工に入ります。
LED付属のコネクタと車両側のコネクタが合わないので、車両のヘッドライト配線を切断し、別に買った平型メス端子を圧着します。基本は電気を供給する方をメスにします。
LED側の配線も行います。平型オス端子を圧着します。
緑、青、白の配線をいろいろ付け替えて見ましたが、最終的には
実車:緑(GND) LED側:白
実車:白(14V+)ロー LED側:緑
実車:青(14V+)ハイ LED側:青
で点灯しました。緑と白が逆になっていました。
このままだとまだライトケースの中に納まらないので、さらに追加工しました。
駆動回路ケースを外して防水処理
駆動回路が入っているケースが邪魔なのですが、ステンレスっぽいので切断できません。
試しに配線を引っ張ってみたら、ケースからきれいにはずすことができました。
すぽっときれいにはずすことができました
基板むき出しですので、ホットメルトを隙間なく固め、ハーネステープで固定しました。
冷却フィンを削る
ライトケースの底の部分に冷却用ヒートシンクが当たるのですが、やすりでヒートシンクを削りました。
また、冷却FANを通して外気が当たって冷却できるようにライトケースに穴を開けました。
LED交換したことによる効果
非常に明るくなりました。直視できないくらい明るいので、暗いところでもしっかり路面まで照らしてくれます。
冷却FANの音がけっこうします。せっかくの静かな電動バイクですがブーンと音がするようになってしまいました。しかし夜間の明るさの恩恵に比べたら小さなことです。
耐久性検証
安いノーブランドLEDということで耐久性が気になります。
このLEDを取り付けたのが2016年の4月。2021年8月現在でも明るいままを保っております。
久しぶりにライトケースを開けて中を見てみました。
ライトレンズの裏側、ヒートシンクと冷却FAN部。電源ONすると冷却FANの音がしますのでしっかり動いてくれています。
配線接続部。平型端子の抜け防止として保護カバーをハーネステープで固定しています。5年の歳月が経っているのでほこりだらけです。
ライトケース底部分。ここにヒートシンクと冷却FANが来ていますので、冷却FANの風の流れがほこりとなってケースに跡が付いています。
まとめ
ノーブランドのLEDヘッドライト取り付けについて記載しました。私は電動バイクに取り付けたのですが、ガソリンバイクでも同じようなライトケースの構造しているものは多く、同じように出来るのではないかと思います。
LEDライト化は効果が大きいので、電球型で暗くて困っている人は試してみてはどうでしょうか?
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