走行2万キロを超えたJA44カブのエンジンから「ペタペタ」と異音がしたため原因を調査しました。パーツ交換やタペット調整、さらに社外のカムシャフトへ交換したところ、異音は小さくなり、最終的にはカムチェーンテンショナープッシュロッドを交換することで異音を感じなくなりました。
JA44カブのエンジン音がおかしい
2025年12月の朝、朝に信号待ちをしていたら、なんだかエンジン音から「ペタペタ」という音が聞こえてくるようになったことに気が付きました。
走行すると他の音にまぎれて聞こえなくなるのですが、止まるとまた聞こえ出します。
ちょっと心配になってしまったので、ホンダドリームへ行ってきました
ホンダドリームで聞いてみた
ドリームの整備の人にエンジン音を聞いてもらうと、「確かに聞こえますね」とのことでしたが、聞いたことがない音だと言われました。
エンジンが壊れそうな音でもないそうですが、「エンジンオイルやプラグを替えてみても変わらなければ、エンジンを開けてバルブクリアランスなどの調整が必要ですね」とのことです。
ただ、「社外パーツをつけているバイクはホンダドリームで整備できません」と言われてしまったので、とりあえず帰ってきました。
スーパーカブのエンジンオイルを交換してみたけど
ちょっと時間が経ってしまいましたが、2026年2月にエンジンオイルを交換しました。 ODO値は20,763㎞です。
廃油パックが箱から紙袋へ変わっており、薄くなっていました。


オイルフィルターも交換しました。 交換したのは、Amazonで購入した「AHL バイク用 オイルフィルター 15412-MGS-D21(1,000円)」です。


また、純正エンジンオイルがパッケージ変更となって、さらに値上がりしていました。1Lで1,780円です!

オイルとフィルターを交換してみましたが、残念ながらエンジンからのペタペタ音は変わりませんでした。
ネットでいろいろ調べたところ原因が絞れてきた
エンジンの異音についてですが、ネットで色々と調べたところ原因が絞れてきました。 おそらくカムチェーンかタペットだろうと思います。
そこで、作業の簡単な方から進める順番を決めました。
1:カムチェーンテンショナープッシュロッドヘッドの交換
2:タペットクリアランス調整
3:カムシャフト交換
1のヘッドが摩耗してくると、カムチェーンが暴れて音がするらしいです。 3については、純正のカムシャフトについているベアリングが劣化し、その結果カムチェーンが暴れてしまうとのことです。
カムチェーンテンショナープッシュロッドヘッドの交換
これは比較的簡単な作業です。オイル受けを置き、六角レンチでボルトを緩めていきました。すると、ブシャーと少しのオイルとともにバネが飛び出し、その後プッシュロッドも落ちてきました。


問題のカムチェーンテンショナープッシュロッドヘッドですが、そんなに摩耗してなさそうではあるものの、一応新品と交換します。バネも少し短そうだったので、新品と交換しました。


しかし、一番気になったのは、何か金属片も一緒に出てきたことです。どこかが壊れていますね……。

破片を見るとベアリング等のボール周辺かな?プッシュロッドのボールバルブ周辺部品かな?
今度プッシュロッド自身も交換してみようと思います。

期待薄でエンジンをかけてみましたが、やはり異音は変わりませんでした。 カムチェーンテンショナープッシュロッドヘッドが原因ではなかったようです。
タペットクリアランス調整とカムシャフト交換
2026年7月にタペットクリアランス調整とカムシャフト交換を実行しました。
カムシャフトは純正のものではなく、SP TAKEGAWAのスポーツカムシャフト N-15/20を付けることにしました。ODO値は23,195㎞です。 関連する道具もネットで調べて揃えました。

まずはレッグシールドを外します。エンジンを開けるのは初めてなので緊張します。 いきなり工具が足りず、クランクケースのキャップが開けられなかったのですが、キックペダルで回せるそうなのでそのまま継続することにしました。


シリンダーヘッドカバーを取り外します。ボルトを外し、プラスチックハンマーでこんこんと叩くと外れました。キックペダルを押して上死点に合わせます。

タペットクリアランス確認
タペットクリアランスを確認するため、シックネスケージでチェックしてみました。
すると、インテーク側が0.1㎜のゲージですかすかでした。「原因はこれか?」とも思いましたが、今回はカムシャフト交換までやってしまいます。
カムシャフト交換
カムスプロケットを取り外すために、今回購入したユニバーサルホルダーで固定しようとしましたが、寸法がギリギリで悪戦苦闘しました。なんとか固定でき、ボルトを外します。
取扱説明書に従ってカムシャフトを抜こうとしましたが、まったく抜けません。 L字ステーを付けて引っ張ったりもしてみましたが、びくともしませんでした。 そこでシリンダーヘッドナットを緩めたところ、ようやく取れました。

外したものに特におかしなところは見られませんでしたが、ベアリングの動きが少し渋いかもしれません。


ここで、SP TAKEGAWA スポーツカムシャフト N-15/20を取り付けます。ベアリングの動きはこちらの方が良く、品質もこちらの方が高いそうなので、純正ではなくこちらを選択しました。
しかし、シリンダーヘッドナットを規定トルクで締めた後では、スポーツカムシャフト N-15/20が入りませんでした。 シリンダーヘッドの方がおかしいのでしょうか……。シリンダーヘッドナットをもう一度緩めたら、無事に入りました。

後は元に戻して、タペットクリアランスの調整です。感覚がなかなか難しいですが、0.1㎜前後に調整できたと思います。
最後はキックペダルで何回かクランクを回し、オイルレベルゲージでオイルの量を確認しました。
SP TAKEGAWA スポーツカムシャフト N-15/20

効果は
エンジン音は小さくなりました。
エンジン始動直後はペタペタ音がするものの、少し走行してアイドリング状態になると、非常に静かになりました。 エンジン内にオイルが回ると静かになるのでしょうか。 エンジンの異音は、一応直ったということにします。
カムチェーンテンショナープッシュロッドを交換 (’26 8月追記)
後日カムチェーンテンショナープッシュロッドを交換しました。
今回も外した時に小さな破片が出てきました。プッシュロッドの中にはボールがあり、複雑な構造となっています。見比べたけどどこが壊れているのかまではわかりませんでしたが。



ワッシャーも新品に変えて取り付け。
エンジンオイル交換後エンジンかけたらそんなに変わらなかったのですが、少し走った後から劇的に静かになりました(元に戻った)。それからは放置後のエンジン始動時からアイドリングの音が静かになり、主原因はカムチェーンテンショナープッシュロッドということが分かりました。
SP TAKEGAWA スポーツカムシャフト の効果
TAKEGAWA スポーツカムシャフト N-15/20の効果ですが、面白いです。 2速で回転数を上げていくと、出力が伸びてきます。タコメーターが無いので正確な回転数はわかりませんが、パワーカーブを見ると6,500回転を超えてくると純正に比べてパワーが出てくるようです。
逆に、6,500回転以下の常用域では純正よりパワーが落ちているはずですが、そんなに乗りにくくなった感じはありません。 本当に面白く、乗るたびに毎回回したくなります。
まとめ

バイクのエンジンから「ペタペタ」と異音がしたため原因を調査しました。パーツ交換やタペット調整、さらに社外のカムシャフトへ交換したところ、無事に異音は収まり、純正時よりも走りが面白くなりました。



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