ちょっと前にブームとなった、各地の水汲み。バイクツーリングがてら水を汲むというのはどうでしょうか?スーパーカブなら荷台もあり、水タンクを積むことが可能です。埼玉県所沢市から行ける名水を、実際行ったところを紹介したいと思います。
各地の湧水を汲むこと
日本では上水道が発達していることもあり、飲める水は簡単にほぼタダ手に入ります。
でも、飲みたい水はまた別。店では色々な銘柄の水が売っており、飲みたい水は買うものというのが普通となっています。
でも、ちょっと山に行けば”名水”という美味しい湧水を汲む事ができるんです。それもただで(管理費代を払う場所もありますが)。
湧水は昔からその地域での大切な飲料水として守られてきました。その水を誰でも汲めるように、整備管理してくれています。
湧き出す地質によって含有ミネラルが異なってきて、各地で微妙に味が異なります。水道水に比べ口当たりがまろやかな水が多いと思います。飲み比べるのもまた楽しいしおススメします。
自然の恵みと地域の方の努力によって我々は湧水を楽しむことができます。ぜひ皆さんも活用してみてください。
バイクで水汲みするメリット、デメリット
バイクで水汲みするメリット は、水を汲める場所は街中ではなく郊外や山に多いため、ツーリングルートに水汲み場があることがあります。それならツーリングを楽しみがてら、お土産として水を汲んで帰るということができるのではないでしょうか。他にも
- 駐車スペースを気にしなくてよい
- バイクなら濡れたポリタンクも気にしなくてよい
というメリットがあります。一方デメリットとしては
- 搭載量に限りがあるため、汲める量が限られる。
- ポリタンクを搭載できる車種が限られる
- 水を汲んだ後は重量増えるので、車両挙動が大きく変わる(特に低排気量車)
ことが考えられます。
うーん、デメリットの方が並べると多いのでバイクで水汲みしている人があまりいないのかもしれませんね。
でも、二つの目的を一度で満たせることから、忙しい人には特にバイクで水汲みツーリングはおススメなんです!
バイクで水汲みする為に必要な備品など
基本は水を入れる容器、固定する器具があればOKです。
容器はバイクに搭載できるサイズを選べばいいと思います。ペットボトルでもOKです。
大きいところでは水用の10Lポリタンクでしょうか。
固定する器具は、10Lポリタンクでは重さは10kgになりますので、荷物押さえのゴムバンドではちょっと心配です。タイダウンベルトを用意できれば安心ですね。
スーパーカブでは10Lポリタンクを2個荷台に積めます。ラチェット式の荷締ベルトで固定しています。
写真の10Lポリタンクはビバホームで購入しました。
水汲みした水の注意点
汲んだ水は一度煮沸しましょう
水汲み場所に来ている水は湧水等を水源からパイプで引っ張ってきているものが多いです。
途中の経路が分からないので、殺菌のためそのまま飲むのではなく一度煮沸して飲みましょう。
うちではヤカンで沸騰させてから冷蔵庫で冷やして飲んでいます。水道水とは全然違っておいしいです。
とはいえ、やはりその場で味見をしたいところ。その場で冷たい名水を今までちょこちょこ飲んできましたが、今のところ腹を下したりはしていないです。
ですがそこは自己責任でお願いします。
雨が降った数日間はあきらめる
湧水は山に降った雨が時間をかけて地中の中を濾過されて出てくるので美味しいのです。
しかし雨が降ると取水の場所にもよりますが、濾過された水に混じってしまいます。
以前せっかく来たからということで、霧雨の中汲んで帰ったことがあったのですが、何か生臭い香りがしておいしくなかったです。
所沢から行くおススメの水汲みスポット紹介
日帰りで行けるところで、実際に行ったところを紹介します。
埼玉県
毘沙門水 秩父郡小鹿野町
埼玉県秩父にあります。秩父市街から小鹿野を抜け県道282号線を行った先にあります。
ここはかなり有名な水で、「平成の名水百選」の1つに選ばれています。石灰岩質の毘沙門山(白石山)から1800mものパイプで引いている水で、ミネラルが豊富です。
写真のように訪れた時も車3台止まって大量に汲まれていました。
バイクを道路わきに止め、ちょっと汲ませてもらいました。
ふれあい水 秩父郡小鹿野町
こちらも秩父にあり、毘沙門水の場所からさらに山に向かった道路脇にあります。こちらは毘沙門水からさらに市街地から離れることや、知名度も落ちるため他に汲んでいる人はいませんでした。
蛇口と台もあるので、水汲みしやすいです。水量もたっぷりです。
日本(やまと)水 大里郡寄居町風布
日本水は埼玉県で唯一日本名水百選に選ばれている有名な名水です。水汲みに来る人もけっこう多いです。
道路わきにありますが、車では3台くらい止められるスペースぐらいしかありません。でもバイクなら問題ありません。
私も日本水は非常においしいと思います。今まで3回汲みに行っております。
スーパーカブでは無理なのですが、高速道路を使える車両なら、関越道花園ICを降り、R140で秩父方面に向かい、皆野寄居有料道路に乗り、寄居風布ICで降りると早いです。皆野寄居有料道路はこの区間であれば無料です。
庚申の水 飯能市大字下名栗
飯能の名栗にある、けっこう近場の水汲み場所です。メイン道路県道53号線から入間川を挟んだ反対側にあります。この場所は車2台ほど止められます。
さらには坂の上にも汲める場所があります。
最近は先客がいることが多く、知名度が上がってきたようです。
※2021年8月 追記
また行ってきました。利用時間は朝7時から夜7時までとなっていました。また、維持管理料として1台100円です。
深宗水 東秩父村
東秩父をツーリング中に看板と幟で目立つのがここです。地下水を汲み上げています。
蛇口が1ヶ所しかない為、先客がいるとかなり待つことになります。
群馬県
観音様の水 利根郡片品村
分かりにくいところにあります。畑と住宅のある道を行くと突然あります。駐車スペースは車1台くらいでしょうか。かやぶきの屋根があって趣のあるところです。
小越冷水天下之甘露 多野郡神流町
神流川沿いにあります。R462から神流川を挟んだ南側の道の法面から出ている水です。
11月に訪れた時は水量はたっぷりありました。
丸沼高原涼水 利根郡片品村
丸沼高原スキー場の駐車場わきにあります。
8月に訪れたのですが、残念ながら水量はちょろちょろ。あまり大量に水汲みするところでは無いようです(私は20Lしっかり汲ませてもらいましたが)。
箱崎湧水 吾妻郡東吾妻町
日本名水百選「箱島湧水」です。ものすごい量の湧水が湧き出しています。
この時は水汲みタンクを持っていなかったので、見るだけでした。
駐車場から水汲み場まではけっこう歩きますので、大量に汲むには厳しいかもしれません。
山梨県
大滝湧水 北杜市小淵沢町
山梨県の西、小淵沢にあります。大滝神社脇のパイプから大量の水が湧きだしています。
ここのお水も美味しかったです。山梨県にツーリングに行ける機会があればまた汲みに寄りたいと思います。
まとめ
バイクで水汲みツーリングということで、過去に水汲みに行ったところを紹介しました。有名どころは時間帯によっては混んでいることがあります。なので朝早いツアラーとしては早めに寄りたいところですが、汲むとバイクが重くなってしまうのでタイミングが非常に難しいです。
でも日中旅したその地の名水を、帰ってから家でゆっくりも頂けると、その地の思い出をさらに記憶に残せるのではないでしょうか。
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